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2008年10月24日 (金)

'08ニッポン旅行記⑥-A 京都

京都初日は雨に降られたために休養日になったのだけど、その雨は翌日にはすっかりやんで、低気圧が去った後の申し分のない真っ青な空が現れた。この日は大阪に出ることにしていたけれど、大阪に出る前に少し京都を見ておこうと思い直した。だってそもそも京都に来たかったんだもんね。

京都・奈良はその昔3月という寒い時期なんかに3年にわたり、3度ほど訪れたことがあって、なぜか小学生のくせに古都の雰囲気にはまっていてあちこち拝観していた。宇治平等院に行きたいと足を伸ばしてみたり、飛鳥路や斑鳩を自転車に乗っかっていったり。でもね、そこはしょせん、ガキの視線。仏像だとか寺院だとかより、哲学の道沿いのお店めぐりが楽しいだけだったり、満開の桜を見てもまあこんなもんか程度の感想で、記憶も今じゃ断片断片で残っているだけで、たとえば二条城行ってるよと言われてもピンとこず、ウグイス張りの床と聞いてだだっ広さと寒さを思い出したり、ナントカっていう寺はと聞いてもなんのこっちゃい、血天井で有名なと付け加えられて初めてそのとき見た生々しい手のひらスタンプを思い出したり。

今現在と比べれば(こういうことするとひたすら情けなくなると分かりつつ、同じ場所に来るとやってしまう悪い癖)、和式便所使うのも問題なかったし、自転車も長距離こぐのはもう無理でも、後ろに乗ってるくらいなら長時間平気だったし、清水寺に通じる三寧坂もなんとかなったし、お箸だってちゃーんと使ってたし、遥かに自由だったっけ。ただ、長らく歩くほどの力もなくなって毎日毎日さて今日はどうだろとひとりギャンブルやってる気分にあって、京都に初めて簡易wheelchair持っていったときはそれを見るのもいやでしょうがなかったから、気持ち的には今の方が誰よりも真っ暗なとこに向かって、落ちるとこまで落ちただけに楽なのかも。次々に失くしてきたものを今さらほしがってもしょうがないので、今はそういう過去は過去として、とりあえず17、18年ぶりにこうやって京都の地に再び来れたってことに感謝して、今度は大人の視線で同じ場所を見てみよう。なんせ今はお豆腐っておいしいって思えるし、湯葉は大好物だし、漬物も好きなものになったし、歴史も100年なんてあっという間さと体感する程度になじんだもん、新たに楽しめることがあるわけで。

京都でまず行きたかったところ。それは銀閣。メジャーなところでOK。ここの庭が確か良かったはずと思い行ってみることにした。時間節約も兼ねタクシーで向かうと、運転手さんが「鴨川沿いに一直線に行けば早いけど、ちょっと町を見ていく?」と提案してくれたので、町中の道を行ってみた。この運転手さん、辞典みたいな人でした。天照大神からどう天皇につながるかっていう古事記もミコト名をさらさら噛むことなく言うし、お寺もどういうコンセプトで回ればいいか、テーマごとのプランも持ってるし、仏教もさらさら語る。旅前に読んだ本の小話をそのまんま音読してくれてるみたいでした。すごっ。

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幽霊子育飴のお店。まんが日本昔話になってたなー。

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六道珍皇寺前にあるあの世とこの世のであう場所、六道の辻の石碑。お盆になるとここ一体が祖先を迎える人でいっぱいになるらしい(六道参り)。ちなみに六道は、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天上道。運転手さん、これを噛まずに2秒くらいで言ってのけた。命あるものは、この6つの世界のどれかに輪廻するって考えるのが仏教です。天にいってもまだ煩悩あるらしく、輪廻からの解脱を目標として修行しましょうってね。六道を超越したのが縁覚・声聞・菩薩・如来でこの4つをあわせて十界と呼ばれてます。菩薩でさえもまだ修行中なんだよね・・。お迎えした先祖を送るための送り火が大文字・五山焼き。

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お堂の右の方↑に井戸があって、そこが冥界への入り口。なんだか井戸にゆらゆらオーロラみたいなもんが漂ってそう~。

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56億7千万年後にまで届きそうな鐘。お盆のときにつく鐘です。六道珍皇寺には閻魔堂があって、普段は開帳されてなくて格子の隙間から中を覗けるようになっている。タクシーを降りてちょっくら覗き見。ぎょろっとした目つきの閻魔大王と空海、そして小野篁(おののたかむら)の像がおかれていた。小野篁は小野妹子の子孫で、小町の祖父説もある人。古今和歌集とかに出てくる歌人ってしかイメージなかったけど、今で言うサイキックなタイプだったのかな、こうやって井戸から冥界へいって閻魔大王にとりなしてたっていうのだから。お寺には他に地蔵もいて水子供養のメッカとなっていた。

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再度タクシーで町を行く。横目でささっと八坂神社。

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平安神宮。熱田神宮や伊勢神宮を見た後ではなんだかピカピカすぎてありがたみがない。

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そして東山にある銀閣にとうちゃ~く。お寺の名前は慈照寺ですね。義政ワールドです。

午前中のさわやかな青空のもと、枯山水のお庭を散策します。最初に入ったところの生垣からして人工的につくられた自然の心地よさにほ~っと脱力。めっちゃ気持ちいい。

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向月台。

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銀沙灘。

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東山文化の落ち着いた雰囲気ってセンスいい~。

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苔のじゅうたんの敷き詰められたお庭。

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苔の解説もあり。生えていていい苔とそうではない苔があるらしい。苔にこんな種類あるんだねえ・・・。似てるもの多すぎです。

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苔アップ。

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今年から銀閣自体は2年かけての修繕にはいっているので、シートに覆われていて全体を見ることはできないのだけど、内部が覗けるっていう意味ではおもしろいかも。

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お砂場遊びをアートにしちゃう枯山水。製作過程を見てみたいもんだ。

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