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2008年10月26日 (日)

'08ニッポン旅行記⑦-A 東寺・広隆寺

'08ニッポン旅行記も最終ログになりました。

そもそも京都に行くのがメインだったはずが、おせおせになって気づけばフルに使えた日は一日だけになってしまったという、ちょっと目的ズレを起こしちゃった旅だったけど、その最後の一日が濃密で言うことなしの時間になったからよかった~。旅のお供としては最強のPiromiちゃんをゲットし、前夜ホテルで打ち合わせ。私、仏像や仏教、陰陽の本を読んで予習はある程度したけど、肝心のどこに行くかは絞ってなくて、ガイドブックも持ってませんでした。グーグルアースで大まかな寺院の位置は見ていたけど、それと実際のアクセスとは違う話。仏像って奈良舞台なのがやっぱり多くて、京都になるとおまけになってきちゃうんだよね。そして旅の前にPiromiちゃんが嬉しそうに「ガイドブックいいのがあった~、でもちょっとマニアック」と言っていたのは、実際に見てみるとほんとにマニアックなしろもの。どこどこになにがという見所説明はほとんどなく、ひたすらバス路線の解説。京都バス旅行サスペンス劇場ができそうな・・・。街の地図も簡単なものがバスのためについてました。Piromiちゃんがたまに垣間見せてきた鉄子の面が丸出しなチョイス(笑)そんなわけで打ち合わせで決めたのは、「東寺をスタートにして、四条で買出し」だけになって、当日を迎えたのでした。

仏閣って朝は8時・9時に開門し、5時には閉門してしまうので、宵っ張りな私のライフスタイルもこのときばかりは朝方に改めないといけません。前夜自分の宿泊先に帰った後、久々に離れ離れになっただんなさまとラブラブ長電話をしたPiromiちゃん、眠そうに朝8時半ごろ現れました。東寺に向けて出発です。京都駅から1キロちょっとと近かったので、開門後数分というミラクルな早さに到着♪伊勢から来た特急が京都駅に入る直前に見たほんのり赤くライトアップされていた五重塔が、朝日の中に建っていました。

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東寺の境内は広い広い。まだ拝観している人も少なくてとても静か。

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少しだけ秋の気配もあって、真っ青な空に紅葉が映えてました。

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高さ54.8mの五重塔はどっしりと京都の地に構えてました。インドではストゥーパという石を積んで作ったでっかいお饅頭みたいな形だったものが中国や朝鮮半島を渡ってきて日本ではこういう木造のものになってます。仏像ができる前は、仏舎利(釈尊の遺品や遺骨)をおさめたストゥーパが礼拝の対象でした。

紀元前5世紀ごろに、「おれの生活は裕福でいいもんだけど、周りを見るとそうじゃない、こんなのはよくないんじゃ」と思って妻子をとりあえず放って修行に出た釈迦が「こんな苦しいことやってるのにまだだめだ」といろんなことを試したことから始まったのが仏教。釈迦亡き後当初は足跡や菩提樹などで抽象的にその姿が表されていたのだけど、ガンダーラや中部インドに始まった石窟寺院で、紀元一世紀ごろ仏像も作られ始め、特に大乗仏教(日本はこっち)とともに発展し、アフガニスタン、西域砂漠、中国、朝鮮、そして日本へと伝えられ、百済からの渡来人がせっせと仏像をつくって今にいたります。具体的なフィギュアがないと人間は想像だけでは神聖な気持ちにはなれないらしい。

タリバンが爆破してしまったバーミヤンの仏像は、貴重な初期の仏教美術だったわけで、偶像崇拝自体をだめだとするイスラムと相容れないといっても見せしめのためにイスラムなんかよりはるかに古いものを壊したのってやっぱ×でしょう。

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東寺の金堂。他のお堂や五重塔よりいちはやく建立されたもの。wikiると823年までには完成していたらしい。本尊は薬師如来坐像、脇侍は日光菩薩と月光菩薩。どーーーんと広い金堂の中でその大きさを誇ってました。光背も立派でした。薬師如来には十二神将という専属の護衛隊が台座の下にいて、それぞれ12の方角を守るべくおつとめしてます。この十二神将はもとはインドの神様の由来で、薬師如来を信仰する人のことも災難から守ってくれるそうな。

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どーーーん。

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講堂。空海が着工した建物で空海ワールド広がる場所。ちなみに東寺は823年、空海が唐で勉強してきた密教の道場として嵯峨天皇からもらったもの。最澄も空海も山岳修行出身者で、普通なら留学者としては選ばれないのだけど相当賢かったらしく、行って来いと送り出され、最澄は天台山で天台教学を勉強し、空海は恵果阿闍梨について密教を勉強してきたのだけど、空海の方が天才肌、留学前にすでに中国語ぺらぺらだったり、どれを勉強するかでも一歩先を見て、だからといって急にそれを広めても無理だからとこうやって道場をつくって既存のものと摩擦しないようにしたそうな。(結構適当に書いてるから突っ込まないでね~)

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講堂内には空海の思う立体曼荼羅がつくられていて、21体の仏像が4隅を広目、増長、時國、多聞の四天王が固め、動物に乗っかったインドの神様由来の五大明王が左側に、五大菩薩が右側に、そして五仏どまんなかに大日如来がというように配置されてて、圧巻。曼荼羅の中心=大日如来=宇宙。まん前にたつと思いっきり見つめてきます。

Piromiちゃんと「お」っとほぼ同時に目に入れたのが、お気に入りベストになった梵天さんの頭上にちょこんと載っていたミニ仏像。横から見るとめっちゃキュート。甲高い声で頭の上からちまちま言ってきそうな子でした。梵天さんはもともとインドの宗教で世界を創造した神様。ガチョウにのってる神様~。虫を追い払う払子をもっていて、釈迦に悟りから得た教えを人々に伝えるように説得されてここにいます。世界を創造した神様も釈迦はぱしりにするらしい。

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東寺ひとつでどんだけ~ってくらい知識が要るけど、疲れたらPiromiちゃんのおしりを拝みます。

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東寺にはすてきなおトイレもあってさすが世界遺産です。

天気があまりにもいいので、こうなったら太秦の広隆寺にも行こうと次の行き先を東寺の敷地で決定。観智院拝観券が東寺とセットになっていたのでそっちに寄って、でも中には私は入れなかったので、ハハたちが拝観するのをしばしお外で待って、それからタクシーで太秦に向かった。

弥勒菩薩の半跏思惟像に会いに行きましょう。

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広隆寺の南大門にいる仁王像。

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広隆寺は秦河勝の氏寺で京都でも一番古いお寺のひとつ。聖徳太子の時代にまでさかのぼれます。

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石畳をたどって新霊宝殿にはいる。ここはだいぶ新しくつくってある感じで、中にはそれこそずらーーーっとあらゆる仏像が並んでいて、弥勒菩薩半跏思惟像・百済伝来といわれるもう一体の弥勒菩薩半跏思惟像・十二神将・阿弥陀如来坐像・不空羂索観音菩薩立像・十一面千手観音立像などなど、ついでに秦河勝夫妻像や聖徳太子像もありました(たしか・・・。)

中が写真撮影はもちろんのこと、スケッチまでも禁止なのがいたい。

弥勒菩薩半跏思惟像は大事そうに少し高いところに配置されていて、有名なアルカイックスマイルを頬に浮かべてました。モナリザ、スフィンクスと並ぶ世界三大微笑のうちのひとつです。

去年モナリザ見て今年この弥勒菩薩を見たら、来年はスフィンクス見なきゃだめか??てかなんでスフィンクスなんだ??

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弥勒菩薩は、菩薩としての修行を終えた身ではあるけれど、悟りを開いた如来ではなく、56億7千万年後に釈迦についでこの世に現れ、衆生を救いにきてくれます。それって地球ができてからってこと??だとしてもまだまだ先の話。それまでもう少し兜卒天で思惟にふけって修行してるそうです。

菩薩と如来の見分け方。

菩薩:悟りを求めて修行中の身であるので、釈迦の出家前の王子だったときの姿をしている。白毫(眉間の毛)や縵網相(指の間の水かき)は如来と同じくもってるけど、髪型がまだ螺髪ではなくて宝髻に結わえてあって、上半身は裸、アクセサリーをたくさんつけている。

如来:如来は悟りを開いた存在で超人です。頭には肉が盛り上がり、体は金色に輝いて、指の間に水かきがあり、眉間には白い巻き毛が生えている。衣服は簡単なものでアクセサリーはなし。(大日如来はのぞく)

如来にまでなると、自分が真理に満たされちゃって直接人間を救わないのだけど、菩薩は衆生を救おうと自分の修行をしつつ頑張ってくれます。如来の脇に立ってるのは菩薩。観音様やお地蔵さんも菩薩です。

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広隆寺のお庭も派手さはなく、静かで気持ちのいい空間。

ここでもトイレチェック。かろうじて和式便所優勢の中、ひとつ洋式を発見。あったときに入っとかないと次はどこにあるか分からない。で入ってみたはいいけど・・・狭くてドアをしめられず、Piromiちゃんに前で仁王立ちしてもらって開放感たっぷりにやってみた。広隆寺のお庭を眺めながらすっきり~。

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駐車場側に行くと、3本の木が根っこでつながっているとこがあった。そういえばこれはなちゃんの本にもあったような。

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木の足元に大きなキノコも。

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広隆寺の敷地で考えた。この青空はもうちょっと遠くへ行けといってる。太秦の先には嵐山があるのを、前日に京都駅にある地図を見て知っていた。

「行っちゃう?」「行っちゃおうか?」

そんなわけで広隆寺の次は嵐山に向かいました。

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