2011年秋 島根旅②
古民家を改造し、丹念に手入れを続けているというご近所さんちに行ってみたらば、そこにはどの角度で切り抜いて見ても溜息出るような美しい住まいがあった。他人のお家なので門くらいを載せるにとどめておくけど、土間には古い農具などが置かれ、クラシック音楽が鳴り響き、別棟の作業小屋にはイーゼルがあり、干し柿が軒下にぶら下がり、石窯が庭にあり・・・、住んでいる人の趣味の良さとセンスがここそこに光っていた。
集落はどこも石州瓦をのせた家が主流で、段々畑といい、まんが日本昔ばなしの絵がそのまま目の前に広がっている。
温泉津(ゆのつ、と読む)散策。銀山からの銀を積出していた港街です。室町から江戸初期にかけて栄えた地、かな。日中はほとんどすれ違う人もなく、おせんべいをかじる音がそのまま街に響くほど静かなとこだった。共同浴場が二ヶ所あり、そのうちのひとつ、薬師湯に入った。前日に観光協会に電話で問い合わせて貸切があるか聞いた時、応対したおばちゃんは車いすで・・って言った瞬間めちゃくちゃあたふたしたらしい。妹談。別段何かしてもらおうとか階段をどうこう言いたいわけでなく、単純にどの程度の施設か知りたかっただけなのに。島根にいるとこの点ものすごく感覚が遅れてるなと感じる場面がたくさんあった。貸切はなんとたったの40分勝負。値段も高め。お湯は46℃と高温だったけど、入ってしまえば大丈夫。いい湯、だった。夕方になって街灯がともると、どこからともなく人が増え温泉街らしい雰囲気になった。
萩の方へ足を伸ばす。お魚をいっぱい仕入れてきた。江崎漁港で釣りもし、近くのジャコ干場を眺めてみたり。穏やかな日本海だった。
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コメント
イカにしびれた~!
ジャコ干し場もいいねぇ
昔ながらの日本がそのまま残っている感じ
島根ってピンポイントで出雲大社しか行ったことなくて。
山陰、穴場ですね~
それにしても、ニャンコどもがみんなすごい貫禄
おいしいものたらふく食べているんだろうなー
投稿: ナツ | 2011年11月11日 (金) 10時52分
剣先イカ、活造り!!(動いてたよ。イカさん、ごめん)
ゲソとエンペラもあえて天ぷらにせず、そのまま刺身で食べたけど、ゲソの吸盤がぎゅーーっと吸いついてきたよ。
ジャコ干し場の近くにも猫が10匹以上たむろしてて、ジャコは大丈夫なのか?と思ったけど、猫たちにしてみれば当たり前すぎる風景なんだろうね。のんびりしてたわ。
山口寄りの島根はとりたてて観光地化もされてなくて、つくった感が少ないかも。石見銀山あたりや萩まで行くと一気にそういうにおいがして、温泉津でさえも「カネだよカネ!!」ってな具合だけどね^^;
閉鎖的、保守的、不親切ってのも見えちゃったり。
いろんな意味で穴場です。
投稿: さくらンボー | 2011年11月11日 (金) 17時08分