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2012年10月 8日 (月)

青森姉捨て山紀行8

青森滞在5日目。

前夜どろどろにくたびれ果てて、翌日はまた休憩でもいいかもと思った。目が覚めた時が起きるときだ。

だがしかし、イモウトは龍飛岬に行く気力があったらしく、ちょっと逡巡するものの「行くよ!」と決めた。朝ごはんはまたホテルの食堂に降りておにぎりを食べる。レンチンしておいた野菜も持って行って一緒に食べる。

どういう道で行くかをiPadで調べてからいざ出発。ちなみに一晩寝たくらいじゃイモウトの体力気力がフルに回復するはずもなく、朝から誇張でもなんでもなく鼻から薬缶のようにふんっふんっと息を荒くしている。汽車ポッポ~。時折、うぉぉ~とうなる。多分鼓舞していると思われ。ただこの状態って長年イモウトと付き合ってきたからよく分かるが、何かの拍子で突然ブチ切れる時があるってことだ。こうなったらもうおしまい。嘲笑、冷笑、蔑みといったマイナスパワーが一気に放出されるのだ。対象は私とハハのみだけど、これ、怖い。

ドキドキしながら龍飛岬に向かう。機嫌を保つには食だ、ということで、お菓子を仕入れることを勧める。するとローソンでからあげクンを買ってきた。食べたことないけどどうなんだろうと思ってと。「あ・・・・・、え?これをCMだなんだでおいしいってやってるの??」という感想。確かに、つまるところ成型肉(もしくは液体注入した肉)+ジャンクフレーバー味。

内真部-蓬田バイパスを行くと龍飛崎まで早そうだけど、それではつまらないと蓬田村の海岸沿いの道を行く。途中、マルシェ蓬田なる、東北弁はフランス語に発音が近いってな話を思わせるおしゃれな物産展に寄る。ぶどうやアスパラを買う。海を眺める。今日も太陽はやる気満々。

北上し内陸に入る。山道を進み、道の駅いまべつに寄る。特にめぼしいもの、ない。。なんせ売りにしてるのが北海道新幹線へとつながる新幹線の駅がここにできるんだ!ってこと。自治体視線ならアピールしがいがあるんだろうけど、こういうのって外から見る限りでは「で?」で終わる。新幹線を北海道まで延伸する理由もよく分からないし。というのも、青森から津軽半島を延々と新幹線が走るルートに脚が建設されていてそのコンクリートや鉄筋の量に若干辟易しちゃったから。役場の車にも新幹線の駅ができるぞとイメージ図貼ってあったから、みなさん、将来駅ができたら今別で降りてみてくださいね。

青函トンネルの出入り口も見てきた。青函トンネル入口広場なる小さな公園が作られていて、トンネルの口が見えた。公園の遊具のキノコは色がはげてて全体に手入れはされていない。旅情とかロマンとか青函トンネルを掘るという大事業への困難さに思いを馳せるとか、そういうイモーショナルなことよりもキノコが気になった。

20年以上前にこのトンネルを寝台車で通ってるんだなー。そっかー。夜だったから特に何も見えなかったんだっけ。

今別で津軽半島上部の海側へと出ると、あとはまた海沿いの道を進む。海岸沿いに山を崩してつくっている道で、崖崩れや高潮なんかがあったらすぐに通行できなくなりそうだ。なにやら大きな岩がある。厩石。反対側に義経寺。さらに進むと大きな公園に出る。義経海浜公園。どうやらここは義経ゆかりの何かがあるらしい。(ググったら義経が北海道に渡ったかもっていう伝説から来てるのね)

もうしばらく走っていくと山の上に何か建物が見えた。だいぶ突端まで来たのでこの辺はゴールだろう。山道をあがっていくと、道の駅のサインがあったので行ってみる。道の駅みんまや、到着。駐車場に普通に車を置くと猛烈な坂を上がるハメになるので、ここは直接エントランスに行っちゃえと坂道を車で上った。この道の駅には青函トンネルの資料館やケーブルカーで降りていく体験坑道もあったけど、ここで閉所恐怖症を味わうのも趣味じゃないのでやめておいた。

お昼ごはんはホテル竜飛の“海峡”でゴージャスにいってみた。今回は正真正銘ゴージャスだよ。まず第一に2人で1人前じゃなくてちゃんと1人1人前で頼んだもん。そして第二に、一番高級な御膳を頼んだんだもん。1つは塩ラーメン、もう1つは焼き魚やアワビ、ウニやマグロの刺身、茶碗蒸しなどがついた海峡海鮮御膳。焼き魚はクロイソが出てきた。

お刺身類はやっぱり海辺で食べたもののほうが遥かに新鮮でおいしい。ホテルの食事処はまあ、それなりだ。むしろラーメンの方がおいしかったり。

外は太陽がやる気満々なもんだから、この日、対岸には北海道がくっきり見えた。ほんと、すぐそこ、って感じ。うっすらとだけど建物なんかも見える。下北半島も少しもやってはいるけど、よく見える。行き交うフェリー、貨物船、漁船。いい景色を見ながらホテルご飯終了。

津軽海峡といえば、例の歌。上野発の夜行列車~、である。

歌碑がホテルの近くにあったので行ってみた。去年釧路で押した「釧路湿原」の歌碑に次いで今年は「津軽海峡冬景色」を押すよ。

うえの・・・・・・・・・じゃない、2番からだった。大音量にびびる。

ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと
見知らぬ人が 指をさす
息でくもる窓のガラス ふいてみたけど
はるかにかすみ 見えるだけ
さよならあなた 私は帰ります
風の音が胸をゆする
泣けとばかりに
ああ 津軽海峡 冬景色

石川さゆりが朗々と歌い上げる。もう1回押す。しかしすっごい音量だ。

3回目を押して、せっかくだからと家で留守番していきものがかりをやってるきっちょむに電話をしてみる。BGM聞けばここがどこだか分かりそうだ。

と、ここで、私、地雷踏んだ。そして吹き飛んだ。

木っ端微塵、pieces to death.

この電話でイモウトがブチ切れた。大音量過ぎて電話の声は聞こえない(いつ出たかもわからなかった)し、電話も持ってられないから、イモウトに話してもらった、ことが地雷だった。いやー、こっからもんのすごい勢いで怒鳴られ怒られ嘲笑いされ、冷笑された。長かった・・・・・・・・。

そんなわけで私は龍飛崎で捨てられたとさ。ちゃんちゃん。

きっと今も破片が津軽海峡をさまよってるはず。一部は昆布に絡まっているはず。


さよならわたし~ 私は帰れません~

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