立秋を過ぎて
昨日の夕方からふと空気が変わったように思う。
夏の盛りが抜けたような。。
重たいくらいの熱量が消え去ったような。
今日もこなつの濃厚なキスを浴びつつ、こまごましたことの合間に、今まで名前だけはずっと聞いていたけど読むことのなかった『アルジャーノンに花束を』を急いで斜め読みして終わらせた。はじめはひらがなばかりでとまどったけれど、緻密な内容とチャーリーの変化とそれがもたらす周囲の変化の鮮やかさに名作~ってのがうなずけた。読んでいる側は最初はチャーリーよりIQは高いけれど、手術後はどんどん追い越されていき、IQ自体の実体のなさを痛感させられるし、その後急激にチャーリーが元の状態に戻っていく様子に、そしてそれをチャーリー自身が予測して観察していく様子に切ないなぁと思う限り。こころを置いてけぼりにしては人間生きちゃいけないね。
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