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2008年2月25日 (月)

BABEL

Dsc05537

BABELを見た。
バベルの塔といえば旧約聖書の創世記に出てくる塔。その昔地上にある言語がひとつだったときにバビロンで天高く塔を建てれば神に近づけると人々が塔をつくったら神様が怒って言語をばらばらにしてしまったため、意思の疎通がはかれなくなって建設ができなくなっちゃったっていうお話があった、よね。

映画はサンディエゴ、メキシコ、モロッコ、日本を舞台に、時間軸をずらしたり後退させたりしながら進んでいく。最初バラバラに見えたそれぞれの登場人物がパズルのピースがはまるようにつながりを見せていく。こういうのってサスペンスではないのに引き込まれちゃいます。BABELっていう題からして想像できるけど、テーマはミスコミュニケーション。親と子、夫婦、兄弟、雇用者と被雇用者、友達と自分、警官と市民、国と国、キリスト教徒とイスラム教徒、お金持ちと貧しい人etcといった関係をもとに、それぞれの思いや考え方が相手にうまく伝わらないもどかしさを描いている。鳥瞰図で見ていればいざこざの元が小さなことで、それがうまく他人に伝わらないことが原因でことが大きくなっていくと分かっているけれど、実際問題になっていくのってこういうミスコミュニケーションや信頼できないことが原因なんだよね。菊池凛子さんが去年のアカデミー賞取ったとかなんとかで騒がれてたけど、映画を見ると要は東京の話だけに出てくるから騒ぐのって日本だけだなってのがよく分かる。ってかこの映画で東京の部分だけピースがあてはまってなくて色合いもだいぶ違う。女子高生っていうにはちょっぴり熟れちゃった裸体もや、かなり型にはまっちゃった日本像に笑える。

これ見るまで、なぜか私は聾の女子高生が荒野をさまよう映画だと思ってた。なんでだろ。

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