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2008年10月21日 (火)

'08ニッポン旅行記③伊勢

旅三日目は名古屋から伊勢に移動です。

ホテルのチェックアウト時間までおばあちゃんと部屋ですごし、地下鉄で名古屋駅へみんなで向かった。迷宮名古屋駅、やっぱりここは使い勝手が非常に、ひっじょーに悪く山越え谷越えやっとのことで近鉄のプラットフォームについた。人手があるからなんとかなったけど、そうじゃなかったら途中で挫折してただろうな。おばあちゃんは新幹線で東京へ、私たち(妹と、旅計画の途中で伊勢路に加わることになった妹のダーと計4人)は伊勢へ。

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名古屋駅で駅弁を買い込んで特急に乗り込みます。伊勢までは一時間半弱の乗車時間。木曽川や長良川、揖斐川をわたって三重県を南下していきます。四日市ってほんとにコンビナートだらけだーとか鈴鹿の駅ってちっさいなーとか松阪に牛が見えないなーとか沿線の町を眺めつつ、伊勢市駅に到着。

伊勢神宮の外宮に近いこの駅は・・・相当ひなびてます。妹が入ってみたトイレはいまや貴重なぼっとん便所。JRより近鉄の方が幅を利かすこの地ではどこもJRと近鉄のプラットフォームの質に大きな差があって、JR側に降りてしまうと結構悲惨な目にあう。

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駅から今夜泊まる宿に向けてタクシーに乗り込む。宿は、純和風な旅館、紅葉軒というところです。1泊2食つきで1万円を切るところで、部屋にトイレがあって、お風呂貸切にできるならいい条件だと思って予約しておいた。まだついた時間が早かったので、とりあえず荷物だけ降ろしてそのまま同じタクシーで神宮の内宮に向かった。

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3連休中とはいえ、伊勢神宮、激混み!熱田神宮に続いてまたもや玉砂利との格闘スタートです。(入り口で貸し出しの電動もあるのだけど、世の中の既製品に当てはまらないために、乗ってはみたけど完全にアウト。お尻が・・・。ひじかけが邪魔・・・。手の置き場がない=支えられない。3分ともたん。小ぢんまりと座っているおばあちゃんたちを尻目に玉砂利と格闘する道を選んだ)しかもここは神社の中の総本山、敷地面積も熱田神宮よりレベルアップしています。途中でトイレ行きたくなったらどうしようと内心ひやひやしながら、でも暑いくらいの陽気のおかげですぐに行きたくなることもないだろうとむしろ水分取るようにして出陣です。やぶれかぶれです。


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まずは五十鈴川を眺める。神道をやる人たちは2月と7月に川で禊をするらしいけど、2月はきついだろうなあ・・・。

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アニミズム的な要素の濃い神道では、万物に神が宿ると考えるので、ご神体は木一本一本、石ころ一つ一つとなる。でもそんな風に頭でものを見なくても神宮内の大木を見ると、人ひとりが生きることができる時間よりもはるかに長い時間を生きてきたオーラというかエネルギーが密に漂っていて、とにかく気持ちがいい。鬱蒼とした森の中にいるだけで来た甲斐があります。

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伊勢神宮の手水舎はスケールがでかいです。ずらーっとひしゃくが並んでいます。

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五十鈴川の御手洗場は川の水で口や手を清めようとする人たちでいっぱい。ガンジスの沐浴からしたら全然たいしたことないだろうけど。

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神宮の核といえる御正宮に向かいます。隣は20年に一度の式年遷宮で次に社殿が建てられる場所でぽっかりと空間が空いている。御正宮は石段をあがった先にあって、たくさんの人がお参りしようと並んでいる。

近づける雰囲気ないし、別に行く必要もないかと、遠くからそれらしきものを眺めて終わりにしようと思ったのだけど、人の流れを見ていた妹がせっかくだから行っちゃう?流れてはいるし、と言い、行ってみました。

ありがたそうな社殿を前に列に並ぶ。必殺おんぶで。石段をひとつ進むたびに、あとちょっと、あとちょっと。数分してマッハに熱くなった妹の背中から汗が噴き出す。客観的に見ればすごい光景です。石段の上でたっくさんの人に囲まれ、私はキュートなお尻をみなさんに披露し、「暑いねえ、もう無理じゃない??」と言い合っているのを周囲はきれいに聞こえない、見ないふり。きっとこれがアメリカやオーストラリアであれば、誰かしかが「お先に」とかって言ってくれるのだけど、ここはViva Japon! 集団になるととたんに冷たくなる不思議なわれらがニッポンジン。(余談だけどオーストラリアじゃ、道端で3段のステップを越えるべく人を待っていると、まったくの通りすがりのおにいちゃんがひとりで全部抱えて持ってくれました。似たようなことは数知れず。)

そんな風にきっと誰よりもがんばって膝笑わせて参拝した妹にゃ、天照大神がよくやったぞといつかお賽銭倍返ししてくれるでしょう。

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大木のうろの中は実はコンクリート。うめとかないと倒れるのかしらん。

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伊勢神宮にも神鶏がいました。

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神猫?人に触られても抵抗なし、踏まれそうになってました。

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内宮からおかげ横丁へ。ここは土産物屋が並ぶ観光客用ストリート。

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おやつと称して買い食い。おせんべい、コロッケ、焼き牡蠣、あさり、ソフトクリームなどなど。

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あんこはがして再利用という秘技を封じ込められた赤福も営業を再開していたので、本店のお座敷でお茶タイムをとった。

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薪で炊いたお湯で入れたお茶とできたてでのびのび~な赤福、うまい。

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お宿に帰って部屋に通される。なんか変、と思ったら、宿の人が部屋割りを3人+1人にしていて妹のダーだけ別になっていたので、まさか結婚前の娘がそぉんなぁと言いつつ2人ずつにするべく、寝具などを移した。片や禁煙、片や喫煙ルーム。煙いところには入れません。。

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宿のご飯は味付けも優しくて、おいしかった。伊勢うどんがあつあつで出てきて苦しいとうなりながら完食。

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古い旅館だけど、内装はきれいでトイレもウォシュレットはないものの、暖房便座でぬくぬく。部屋は2間になっていて広かった。

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