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2008年10月28日 (火)

'08ニッポン旅行記⑦-B 嵐山

太秦の広隆寺をあとにして、路面にある線路を頼りにチンチン電車の駅に向かった。嵐山へどのくらいかかるのかは知らなかったけど、前日に京都駅で見ていた地図からするとまあ30分もあれば着くだろうとふんで、京福電鉄の太秦広隆寺駅で電車を待った。

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路面電車はホームもかわいらしくて気軽に乗れるのがいい~。嵐山線は全線均一で200円と地下鉄に乗るよりもお得です。

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住宅街を縫うようにして走っていく。石垣にもメイン通りにこういうかわいらしい公共交通機関があればいいのになー。市内って車置くとこないからどうしても行かなくなっちゃうもん。

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太秦広隆寺駅から嵐山駅まではたったの6駅、10分弱で到着。ずっと簡易なホームしかなかったのに嵐山駅だけはびっくりのど派手っぷり。別料金だけど足湯コーナーはあるし、飲食店もある。おだんごやさんで焼きたてのお団子を食べて嵐山散策前にちょっぴりエナジー補給をしておいた。

嵐山の地図はPiromiちゃんが持っているバス用ガイドブックが頼りです。簡単な地図とはいえ概略だけでも分かるのはありがたい。

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嵐山というとひなびた風情の場所と思い描いていたのだけど、だいぶ様子が違ってとても騒々しい、チープな観光地になっていた。かといって道がそう歩きやすいわけでもなく、人をよけながらの散策。

そんなこんなしてまずは、渡月橋に到着。

亀山上皇が、橋の上空を移動していく月を眺めて「くまなき月の渡るに似る」と感想を述べたことから渡月橋と名付けられたそうな。by Wikipedia

桂川にかかるこの橋、えらく長かったです。渡らなかったけど!この橋を境に上流は大堰川、さらに上は保津川といろいろ呼ばれてるみたい。

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青空がとことん濃かったです。紫外線が肌につき刺さる。

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ここにも小さな秋が訪れていました。

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さてお昼ご飯をどうしようかと街中に戻ってみる。通ってきたメイン通りはなんとなく避けたかったので、閑静な住宅街を適当に進んで行ったら、お茶屋さんがあった。空いているようだし、表に出ているメニューは選択肢はなさそうだったけど、お弁当の値段が良心的だったので入ってみた。京都ってちょっとした懐石弁当でも3000円とかってするから、2000円でお釣りが来るんだったら素敵です。お店入り口でスピーカーがいらっしゃいませーってでかでかと鳴るのはちょっとイケてないとは思ったけど、中もレトロな感じでなにより静か。私はお弁当ではなく、天丼1日10食限定、そのラストの1食を頼んでみた。揚げたてあつあつの天ぷらと関東のと違って薄味なタレがおいしかったー。天丼は1000円、胡麻和えとお吸い物つき。

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お腹も満たされたところで、嵐山の竹林をお散歩しに行った。ここらへんも大覚寺や清涼寺、天龍寺など見ておきたいお寺はたっくさんあるけど、とりあえずそれは目をつぶって、ひたすら竹林の醸し出す幻想的な世界にひたることにした。

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薄暗い竹林。

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『グリーン・デスティニー』でチョウ・ユンファとチャン・ツィイーが竹林の上で対決するシーンが浮かんでくる。カーン、カーンと刀をぶつけ合う音が響いて、竹の葉がさんざめいて散っていくような。

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パンダもいたかも。

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嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車の駅が眼下に見えた。急な坂道をおり、チケット販売窓口に行って見るとあと数分で出る14:53発の便があったので乗ることにした。1時間に1本の運行なのでタイムロスなくいけたのはラッキー。ホームまでは60段の階段、他の人よりも早めに降りといて正解でした。集団に紛れたら降りられなかったな・・・。

保津峡を眺めます。

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トロッコ列車は足元は金網すけすけ、窓は枠のみのとこがほとんどで、とっても風通しがいい。ほてっていた体を冷やすのにはもってこい。一歩間違えると日のあたらない渓谷は冷え冷え、トンネル内は寒々。渓谷をつくっている山の斜面はもう少し秋が深まれば一面の紅葉となる。間違いなく絶景だろうな。

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今はまだ葉が青々としている。日ごろ亜熱帯性植物に見慣れた目にはニッポンの山地が快く映る。シカも1頭だけでたそうな。私のとこからは目撃できず・・。

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亀岡に到着。

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列車に残ってそのまま同じ路線で帰ってきました。トロッコは嵯峨駅から嵐山駅、お飾り的な保津峡駅、亀岡駅まで全長7.3kmを結んでいます。乗車時間は24分。終着間近に運転士さんの歌つきです。なんせ観光鉄道ですから。

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帰りは嵯峨駅で降りました。ここの駅は立派です。よく分からないセンスで立派です。トイレ使ってみたら狭かった。。実用性重視ではないかも。

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おやつタイムは嵐山のお豆腐やさんで。外のショーケースにあった生麩饅頭を買っていこうと思ったのだけど、中が喫茶店になっていたので休憩しました。ところてんと麩饅頭と冷奴。

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再びチンチン電車で、四条大宮へ出た。もう時間も時間なだけに錦市場は終わりかなと思いつつ、途中でめぼしいお店に寄りながらひたすら突き進んだ。市場は店じまいを始めているところもあったけど、かろうじてまだ開いているとこもあって、京野菜や漬物やさん、おばんざい屋さんなどでお買い物。(翌日の錦市場。photo by Piromi)

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デパートで見ていた高知産の四方竹がおばんざいになっていたので購入。(翌日の錦市場。photo by Piromi)

もう一回と市場を回ろうとしたらもうみんな店じまい。。

栗を買いはぐったので高島屋へ向かった。最後の買出し~。

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ホテルに帰って戦利品をすっごい勢いで食べつくしました。さば寿司、煮物各種、ハモの蒲焼、マツタケご飯、マキちゃんにゆでてもらった丹波黒豆の枝豆もこれでもかってくらい食べしばらく口利けませんでした。四方竹がやわらかくてほぼ独り占め。

一日ハードに動いたPiromiちゃんはほうほうの体でようやっとホテルに帰って行きました。お付き合いありがとうでした!

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翌日ぐったりしたいところを奮い立たせて、京都駅で京都弁当を買って10時発の新快速に乗って一路三ノ宮へ。初めての神戸(新幹線で通過は除く)、まったく余裕時間はなかったので三ノ宮のダイエーで靴下だけ買ってポートライナーに乗り込んで空港へ。ポートライナーの時速って何キロなんだろう。脇を走る車がどんどん先に行くのにのんびりちんたら・・・。なぜかハハが空港手前の駅で降りようとし「ちょっと待ったー!」をかけて無事空港に到着。(今回の旅行はそういう妙な行動が何度もあったなー。エレベーターはドア開いたら降りちゃう、とか^^; とにかくしょっちゅう不思議なくらい焦っているハハvsとりあえず調べた時間/路線に乗ってるんだし、なんとかなるだろうっていう私で路上喧嘩しまくってたわ~。) 時刻表調べてリスト作ったときに一番余裕あるなっていう時間のに乗れたので、離陸時間まで余裕。


おまけ。

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私たちが乗ったトロッコ列車は、次に折り返したときに故障して乗客は2キロ以上線路上を歩いていったそうな。歩けない人は4時間以上トンネル内に残されたまま夜までいたそうな。確実に暗くて寒かったはず。。そばに道路もないもんなあ。このトロッコ列車、片道7キロを徒歩で行っても余裕だぜっていうくらいの心持で乗ったほうがいいかも。熱田神宮から始まった神社仏閣参拝のおかげで免れたかしら。これで全部運を使い果たしてないといいけど!

Piromiちゃんのログも合わせてご覧ください。①前編、②後編


京都で行ったところ。

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'08ニッポン旅行で行ったところ。

Travel_map_08oct


'08ニッポン旅行記はこれにて終了。歴史や宗教をめぐる旅は奥深いです。ほんのお触り程度に見てきただけだけど、入り口だけでも消化するのにいっぱいいっぱい。日本の学校で教えてる歴史は宗教やサイキックな部分に触れようとはしない分、ぜんぜん面白くなくて嫌いだったけど、角度変えてみればそれなりに面白いもんだね。そんなことが分かっただけでも満足!

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