【DAY20:Madrid ゲルニカ】
マドリッドに来たからには外せないもの、それがソフィア王妃美術館にあるピカソの作品、ゲルニカ。
キュビズムで描かれた絵は見ていると視点がどんどん移動させられていく。戦争に憤ってピカソが描いたとされる作品はのたうちまわる人間や馬が画面から飛び出てくるようでした。
マドリッドはバルセロナからすると、交通機関がものすごく使いにくい。バルセロナならば地下鉄のサイトを見ればどこにエレベーターがあるかもすぐに分かるけれどマドリッドのは情報がほとんどない。サーチしてても埒が明かないので行くっきゃないと素直に最寄の駅から出かけてみたけど、おんぶしまくりでした。
ところで。
ソフィアに行く前に、明日トレドに行こうと思っているので、アトーチャ駅に寄ってチケットを買いに行ったはいいんだけど、これがトラップでした。
時刻と乗りたいAVEをネットでチェックしてから出かけて、「中距離」とあるカウンターに並ぶこと小一時間。やっとこさ順番が来たので、カウンターのおっちゃんに「英語でいい?」と聞き、「大丈夫」というので「トレド行き、往復、○時、3名」と紙を見せながら伝えた。値段はネットで見たとおりだったので、合ってるなと思い買おうとした。ここまで順調。英語はこの段階でひとこともいってくれなかったけど。
さて、おっちゃん、ここで聞いてきました。
「1つは車いす席だ。乗り降りの際の助けと、車いす席申請には名前と電話番号がいる。nombre y telefono.」というので、名前と電話番号を書いた。
PCに入力するおっちゃん。手が止まる。なにかじっと読んでいる。
しばらくして、「電話番号が違う。入力できない。ケタがあわないんだ」というので、「携帯だし国番号つけるから長い」といってみるが・・・「他にないか」と聞く。「ない。no tengo otro.」といって、諦めてもらうか紙にでもメモってもらおうとしたんだけどあくまでも入力にこだわる。
何度もはじめから入力している。
ムリだってば・・・・。
そのうち、渡した電話番号を一桁ずつ指して、uno, dos, tres, cuatro・・・とやりはじめ、「桁があわない」という。「それはもう分かった。lo se, entiendo, mañana no nesecito ayuda cuando subir. solamente billetes, por favor. 明日助けは要らないからチケットだけください」というと「silla de ruedasには名前と番号がいる」との繰り返し。
またもやPCとにらめっこ。
数分経過。「聞いて!escuchame!えすくーちゃめーーー」と言えば「まあ、待て」。
エミコ、キレる。でもね、英語でわめいても馬耳東風よ。やめとき、となだめる。
同僚を呼んでいるけど、同僚にもバカにされているおっちゃん。こづかれてるし・・・。
結局、電話番号を一桁減らして「だめだ、合わない」といわれてはまた減らし、誰がどう見ても通じるはずのない、意味のない番号で落ち着いたのだった。
チケット買うのにこのやり取りだけで小一時間かかった。
天下のスペインの首都マドリッド、その主要駅でこの様ってなんなんだー。外国人たくさん来るんだから英語話す人おいとけー。
アトーチャで時間かかりすぎて、ゲルニカ見たあとはエネルギー消耗してどこにも寄らずに帰った。そもそも痛みを感じる強い日差しと乾燥で外なんて歩いていられません。夜は気を取り直して外出。中華やさんに入って酢豚や麻婆豆腐、ワンタンスープ、チャーハンを食べた。3人で2500円くらいだった。
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