A Life in the Wonderland
徒然なるままにこの数日の観察結果をつぶやいてみる。
2日より、祖母が10年近く続けていた一人暮らしを終わりにして、石垣に越してきて同居を開始した。去年あたりから、とみに物忘れが目立つようになり、聞いてると日々の生活もギリギリ営んでいるなという雰囲気だったので、どうしようかと散々悩んだ末に、北海道育ちには辛いかもとは思ったけど、南の島での同居を選んでもらった。
受け入れ体制、ハード面。
幸い、家のつくりは2世帯住宅といってもいいようなものにしてあるので、空間的に問題はない。完全バリアフリーなのは一階だけだけど、おばあちゃんは体力面ではまだ私なんかよりはるかに問題ないので、二階にいってもらっても大丈夫そう。階段の昇り降りもいい運動となるくらいだ。二階には台所もあるし、トイレ・シャワーも各部屋にある。浴槽はなかったけど、これは沖縄でよく売っている簡易バスを入れたので解決。
実際に来てからも、特に問題はないらしい。唯一心配していた簡易バスは風情ないけど、十分よー、と言っている。
受け入れ体制、ソフト面。
自分の身の回りのことは今のところ全部自分でやっているので、今のところは特にサポートはいらない。ただ、この先どうなるかで大変になってはくるんだろな。おばあちゃんは、やっぱり大正生まれの女だけあって、息子に面倒を見てもらうというよりは嫁であるハハにやってもらうという意識が垣間見える。過去のいろいろからしてもそうだったし。だけどね、うちには「さくらンボー」がのさばっていて、これがまあ飼育するのに素晴らしく手がかかる。ハハにこれ以上別のお世話係をさせるのは容量オーバーなのだけど、その辺、親戚がどこまで理解出来るのか、非常に怪しい。なんせ、この同居話が出た時点で、「丸投げ」でしたから・・・。
当のご本人は、これからはお客さんではいられないから手伝うわと言っていて、その意識は良いのだけど、電気のスイッチの場所教えてもものの見事に忘れてるし、数十年前の生活スタイルを変えずに生きてきた人だから、あらゆるものに驚いてばかりで先に進めない。料理もそんなに得意ではないだけに、ありとあらゆるものを作るハハと違って知識がなくて頼むに頼めない。焼くか茹でるかして、醤油を大量にかけて終わっちゃうんじゃあねえ。
ひとつ言えるのは、これだけ高齢者が溢れてて問題になっていても、おばあちゃんはそれを自分の問題として捉えたこともなく、あらら、どうしましょう、おろおろ、としてるだけで思考停止し、それでもこうやって老人ホームにまだ入らずにいられることを何の疑いも持たずに済んでいるんだから、なんてハッピーなんだろうということ。自らは介護の経験もなく、特別生活に困ったこともなくここまで来てるだけに、なんともまあ・・・と受け入れる側は思うのだ。
毎食おいしいおいしいともりもり食べているところを見ると、とりあえずハッピーそうです。
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