ドリアン・グレイの画像
岩波文庫版、The Picture of Dorian Gray。
120年前のOscar Wildeの小説。
画家バジルが描いた美青年ドリアン・グレイの肖像画が、ドリアンの行いをうつしだして醜怪になっていくのに対し、ドリアン自身は若さと美貌を保っていく、が!!というプロットをベースに、随所にドリアンの友人のヘンリー卿のピリっと辛いセリフがまぶされていた。訳が古めかしい上に、途中“退廃的”な生活の描写(芸術、宝石、刺繍、etc)が延々続いたり、取り留め無い会話が続いたりするから、気を抜くと眠りそうになるけど、洞察力に優れていて思わずセリフを覚えておきたくなった。
楽天主義の根底は純然たる恐怖心だ。
女は男を崇拝したあげく、あたしのために何をしてくれるのといっていつも男を悩ます。
三十五を過ぎてピンク色のリボンの好きな女だとかを決して信用しちゃいけないよ、いわくつきの女にきまってるから。
(細部あやふや~)
女子ウケしない言葉がたっぷり、だな。
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