核燃サイクル
下北半島を走ってきてその距離感だけは一応つかんできたので、もうちょっとよくその半島に何が起きているのかを知ろうと思っていくつか本を借りてきて読んだ。
写真に挙げた中で内容的に詰まっていると思ったのは、
・高木 仁三郎『下北半島六ヶ所村核燃料サイクル施設批判』
化学者が書いた本で技術的な視線から核燃料サイクル施設のムリ具合を指摘。
・寺光 忠男 『青森・六ケ所村―核燃施設と政争の現場』
六ケ所村の簡単な歴史やいつ誰が何を言って六ケ所村に核燃料サイクル施設を誘致したかという記録。
の2点。
第一次産業を儲からないもんだと切り捨てたり、海や大気に汚染物質を流してOKっていう発想だったり、机上の計算だけ立派に見せかけて実際は事故やエラーは頻発していても見て見ぬふりだったり、20年以上前に書かれている内容がそのまま今の現状にも当てはまっているのね。
去年の震災時も含めて今までここの施設に貯めに貯めた放射性物質が一応まだ拡散してないのはある意味奇跡なんじゃと思える。これでもうすぐだって言われる本格稼働なんかして、今までの比じゃない量そしてレベルの汚染物質を作り始めたら・・・怖すぎる。
ただこれって核の平和利用の一環っていっても結局は核を兵器として使用することと表裏一体なわけで、この分野に口出しすると痛い目に合うんだろうな。
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