『武士の家計簿』
『武士の家計簿』、面白かった。
江戸時代末期から明治初期にかけて、加賀の御算用者、猪山家が事細かにつけていた家計簿のおかげでその当時の武士の暮らしぶりや経済事情がものすごく生々しく分かっちゃいます。こりゃすごい。この資料を神田の古書店で手にした歴史学者の磯田さん、大興奮だっただろな。
武士って身分費用が高くついてて借金が年収の倍あるのも普通、とか、石高は把握していても実際どこに農地があるか武士自身は知らないで済むようなシステム、とか、女性は嫁いでいても実家と縁が切れるわけでなくむしろお財布は旦那と別、だとか、子供の教育にめちゃめちゃ熱心、だとか、お小遣いが自由に使えたのはむしろ家来、だとか、いっぱい「へ~そうなんだ」があった。
本読んで、ついでに録画してあった映画も見たけど、断然本で読むほうがいい。映画は家族のいい話にしようとしてて、せっかくのリアルな江戸時代の数字が出てこなくてつまらない。
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