屋久島もののけ旅4
屋久島3日目。早朝から午前の部、私はベッドの上でひとり瞑想しつつ『激走!日本アルプス大縦断』を時折めくって読んでいた。その間、女帝とハハはまず海中温泉に行って地元の人と裸の付き合いをし、その後モッチョム岳の途中にある万代杉のとこまで登山をしてきた。女帝は沢登りにでも行くかなと思っていたけど、慈悲と寛大の御心でハハに付き合い、ガイド役をかってくれた。なんといっても常に急いでて慌ててて平地でもよく物につっかかったり、すっ転んだりするハハだから、山は山でもひたすら急勾配が続くモッチョムの山道なんて、どんだけ転がってくるんだろうと思いきや、案外そうでもなかったらしい。普段筋トレしてるだけあって、登山後もピンピンしていた。ふたりが出かけて5時間、そろそろ膀胱がいっぱいだ・・瞑想、瞑想、気のせい、とこらえてるところに無事に帰着。
万代杉。標高800mのとこにある、樹齢3,000年、樹高13.2m、胸高周囲8.6mの屋久杉。
サルノコシカケ。
赤くて丸いのはヤクシマツチトリモチ。
午後の部は、宮之浦の街でお土産を買ったあと、山道を走って車道から見える屋久杉、紀元杉を見に行った。BGMは90年代ヒット曲集。3日目ともなるとリピート回数もかなりになり。女帝によるTRFのEZ DO DANCEの「ho!」のタイミングもばっちり、◯◯のわざとらしい歌い方も何度もこき下ろされ、どれ聞いてもチャラいねえを連発。チャラくても特に好きじゃなくても脳にインプットされてるんだから思春期に聞いたものって強い。
紀元杉は車道から見えるっていうといかにもお手軽でありがたみが薄れるキライはあるけど、そこに行くまでの山に分け入っていく過程を経るとそんなことはなく。鹿とたくさんの猿の脇を通らせてもらい、島にいることを忘れるような深い山の中に入っていくと、そこは標高1200m、空気は冷たくひんやり。
ヤクスギランドのトイレチェック。かろうじて洋式がひとつあって、便座低いけど何とか使える範囲。山のトイレは汲取式で協力金(任意)を入れて使う。ヤクスギランドの30分コースくらいは行ってみたいなあ。
お猿のひな壇。
しょっちゅう山歩きしていて目がそういう色に慣れている女帝は、猿や鹿を見つけるのがやたら早い。自分がクマになったと思ってクマ目線で見てるそうで。
紀元杉。
樹齢約3000年。キリストはもちろん、釈迦よりももっと古い時代から生き続けている。ごつごつと隆起した木の肌は、みんなが触るとこだけ手脂でてかてか。紀元杉に二酸化炭素をプレゼント。
山を降りて、カフェでひと休み。キャピキャピっとしたお店の少ない、どこか落ち着いた感じの屋久島にあって、若者で混んでいたカフェだった。
夕方6時、テレビで世界遺産の番組が始まった。取り上げた場所は、屋久島。こりゃまたいいタイミングで来たもんだ。近くの川の上流にあんな滝とプールがあるのね、冬の雪景色もステキね、と屋久島のホテルで屋久島の映像を見る。
タイの頭の部分を炊いたおつゆ。沖縄でいうところのマース煮。これ、塩気がちょうどよくておいしかった。目玉の裏のゼラチンってうまい。キビナゴの天ぷらは熱々でサクサク。派手さはないけど、基本をしっかりおさえた料理でした。
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コメント
J子さん自然に同化している…。
投稿: P | 2013年10月22日 (火) 21時48分
飛んじゃってるやつ?
杉からしたら「うっさいなー」ってとこかね。
山歩き写真はおっきな女帝の姿よ。
投稿: さくらンボー | 2013年10月23日 (水) 11時48分