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2022年3月27日 (日)

伊豆大島1泊旅1/2

伊豆大島に行ってみよう。

きっかけは至極単純。2月にEと館山に行った時に渚の駅で、館山から伊豆大島に2/1から3/27の期間限定で東海汽船がジェット船を出していることを知ったから。片道1時間の船旅、これは行くしかないでしょうと計画を立ててみた。

2022年3月25〜26日
■行程表 DAY1
・8:55までに「渚の駅」にてきっぷ購入(大人1人往復5000円、子供1人往復2500円、3歳未満で膝上はなし)
・9:35 館山 ー 10:30 伊豆大島(元町港or岡田港)
・10:30 JSオートレンタカー(36h、チャイルドシート1台、23750円)
・15:30 Resort villa mikoにチェックイン(1人11000円)
・17:30 寿し光お寿司受け取り

6時起床、7時半にE一家とともに自宅を出発。メンバーは総勢7人。天気はすこぶる良し。朝の館山道はガラ空きなのかなと思いきやそこそこ車は走っている。車窓から見える山桜がきれい。田んぼにはもう水が張られている。車内ではご機嫌麗しいお子たちがキャッキャキャッキャとはしゃいでいる。坊は車に乗るとばぁばにくすぐってもらいたくて、「ばぁば、こちょこちょして」と一撃でばぁばの心を鷲掴みにするかわいい声でおねだりしている。お嬢はナゾナゾを出してくる。「立派なのにいつも踏まれてるのはなあに?」「靴は靴でも真っ暗な靴はなあに?」「食べられないみかんはなあに?」

1時間ほどで渚の駅に到着。前もって電話予約しておいた乗船券を購入するべく、まずはばぁばがチケット売り場へ向かう。全員分の記名をするのに時間がかかるためE旦那が駆り出される。「石垣で前にやったじゃんけんやろ(グーチョキパー+グーチョキパーに勝つA+Aに勝つけどグーチョキパーに負けるB)」ってことでお嬢と私はじゃんけん大会して私は3連敗。

海況と天気により当日にならないと船が出るのが渚の駅から直結した桟橋からなのか、そこから車で数分離れた岸壁からなのか分からなかったけど、この日は桟橋から出ることとなった。荷物を車から降ろして待合室へ向かう。車はジェット船利用者が停めて良い駐車場へ。待合室はなかなかの人混みだ。トイレを済ませる。
ほどなくして乗船案内があり、桟橋を歩く。歩く。歩く。その距離およそ500m。遠目で見ていた時はそんな立派な桟橋に見えなかったけど実際には幅もあって立派な道路。重い荷物を持ってる上にちょろちょろ前後に動く2歳児を先へ先へと促すから結構時間がかかった。

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東京からやってきたジェット船「結」の青い船体が見えてくる。私はEに背負われて船内へ。船内では自分の車いすに座る気満々でいたら、車いすはさっさと遠くへ片され、私は座席へ座ることになった。旅に「こんなはずではなかった」は付き物だけど、これはかなりの痛手。少し前までなら車いす以外でも良かったし、その方が良かったこともあったけど、体幹無くしてグラグラボディとなった今では何分持つのかと青ざめてしまう。直角の背もたれ、無理。唯一救いだったのは床からの座面の高さが許容範囲(41.5cm±1.5cm)くらいであったこと。ぎりぎり踏ん張れる。呼吸器をつけて、E子が数分おきに私の体を支えたり持ち上げたりしてなんとかやり過ごす。坊はばぁばの膝の上。ママを奪ってすまぬ〜、が、ばぁばが「おせんべ焼けたかな」やら「ずいずいずっころばし」やら昭和の手遊びを披露したり、自動販売機でお買い物ごっこをしたりして坊は大喜び。助かった。

船旅はまったく揺れることもなく、とてもスムース。鯨やイルカが通る海域に入ると注意があるが、気配はない。

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大島は岡田港に到着。下船もおんぶ。レンタカー屋さんで代表者が手続きをして、その間に港ターミナルでトイレタイム。

 


借りた車はグレーの日産キャラバン。車高があるので乗れるかどうか賭けだったけど、セーフ、座席を倒して着席。ひとつ懸念してたことが解消されて一安心。

 


さて、どこ行こうか?まずはランチを仕入れながら島を回ろう。

 


岡田港→元町港、スーパーが3つほどあったけど、素通りしてしまう。ぱっと見でランチが手に入りそうなお店が見当たらない。そのままあれよあれよと元町を過ぎ、もはや店はない。戻る?進む?進んじゃえ。Eは「お腹すいた」を連発。

 


地層大切断面が見える。過去1万5千年分の火山堆積物が層をなす高さ約30m、長さ約600Mの巨大なバウムクーヘン。止まって見たいけど止まれない。
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波浮港の手前で小さなお店にお弁当の文字がはためいている。ここだ!停めよう!窓を開けるとウグイスの声が入り込んできた。

Eとばぁばがお店を偵察、お刺身とお寿司一パックを買ってきた。お弁当はあったけど全て予約済みで買えなかったとか。離島あるあるだな。

 


波浮港着。ここにもお店はあるはずだけど・・静まり返ったストリートにこれまたぱっと見で入れそうなところはない。レトロな通りはそれはそれは味がある。通りは一瞬で終わってしまう。

 


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あとで調べると、かつて波浮港が栄えていた時代、ここには遊郭があったらしい。なるほど、建物もそういう造りなのだね。『伊豆の踊子』の芸者さんもここから伊豆に出稼ぎに行くのだね。野口雨情の波浮の港』の歌詞もここを謳ったものなのだね。

 


磯の鵜の鳥ゃ日暮れにゃ帰る
波浮の港にゃ夕焼け小焼け

野口雨情は実際には大島に来たこともなく、波浮港に夕陽は沈まないというおまけ知識もついた。

 


さて、波浮を過ぎて、島の東部を走ると人家も何もない、標高もそれなりにあるワイルドなとこを進む。島の真ん中の三原山などがどーんと目に入る。筆島を過ぎる。

 


裏砂漠への入り口があるので行ってみる。ええい、もうここでランチだ。駐車場で持参していたビニールシートを広げ、にわかピクニックを仕立てる。まさかここでこんな形でランチするとは思っていなかったけど、他のグループも車の脇でランチしていたからある種の必然かも。

 


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持ってきていた念のためのランチパックをメインに、先ほど仕入れたお刺身とお寿司を駐車場に広げる。お刺身はメダイとクロシビカマス。美味しそう、うん、美味しい。メダイはムチムチ、クロシビカマスは骨切りしてあってハモみたい。

 


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私とじぃじを残してみんなは裏砂漠へ歩いていく。なかなか帰ってこないなあと寒風に吹かれて待っていたら、どうやら残雪があって、お子たちがフィーバーしたらしい。遍く地を覆う軽石と棒っきれと雪。遊ぶ材料として完璧な取り揃えだ。お嬢は雪を抱えて戻ろうとしたらしいけど、冷たすぎて途中でうっちゃったので、私の目の前までは来なかった。残念。
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裏砂漠でひとしきり過ごした後、再び島一周道路へ。ドライブの起点となった岡田港へ戻り、ひとまず一周おしまい。ゆっくり止まらずに走れば一周1時間ってとこだろうか。

先刻見かけたスーパーへ今度こそ入る。ローカルスーパーを覗くのは旅先での必須事項。離島の生鮮品の品揃えや値段が気になる。

坊がスーパーのドア付近の自販機にあるジュースを見て「果汁グミがある」(ファンタのこと?)と言ってEに教える。わかったよーとEが答えてるのに坊はそんな簡単な返事じゃ自分が教えてることが伝わったかどうか納得いかず、ご乱心。Eの髪を引っ張り怒る。親子喧嘩。

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やっと入店。

げんろく。
ここは水槽があって、魚介類が良さげ。お惣菜はそれほど残っていない。特に目を引くものはないけど、ランチパックがやたら充実している。うちの近所にはないものがたくさん。日持ちするものが置かれてるんだろうなあ。野菜はもちろん内地より高くて新鮮さも控えめ。

 


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大島ストア。
ポップな店構え。私は坊と車で待機。坊「ママ、アイラビュー」を連発。ここでももうお惣菜はほとんどなく、結局朝ごはん用にランチパックを購入。

 


伊豆大島は島民の数が7200人ほど。石垣は周辺離島合わせておよそ50000人。石垣にいる時はあまり思わなかったけど、五万ともなるとそれなりに経済規模があって、スーパーももっと充実しているし、お店の数もはるかに多いんだな。伊豆大島は与那国に似てる感じがしたけど、与那国にはないパチンコ屋さんはしっかりあったから、娯楽施設は伊豆大島が充実してる・・のか?

今宵の宿にチェックイン。今回は貸切のコテージを予約。坊が泣き叫んでも気兼ねなし。

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コテージはめちゃくちゃ広々。眺め抜群。伊豆半島が見える。お嬢が「ここに1ヶ月いたい!」とおっしゃって、ママの給料計算を開示して「だから無理ね」と言われていた。

私はベッドへごろん。じじばばは近くの町の温泉へ。お子たちはかくれんぼの後、海を望むジェットバスでお風呂タイム。坊がタタタタっと走ってきて「お風呂入った」と教えてくれた。

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お夕飯は予約しておいたお寿司のテイクアウトと、スーパーで仕入れたもの。お寿司は島魚の握り8貫2400円。予約時に値段聞かなかったけどなかなかのお値段。名物のべっこう寿司、唐辛子がめちゃ効いている。

 



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とこぶしを酒蒸しに。

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大島といえば、明日葉。スーパーで明日葉と卵炒めを買ったので、まずはお嬢を人柱にする。口に入れてちょっと噛んだ瞬間「おえー」っと盛大に叫んで皿に吐き出した。うん、予想通り。

ミツバやセリが苦手な私も明日葉は無理だろうと思ってるけど、味は知らないとと口にする。食べられる。けど、慣れてくると何とも言えないゴム臭というかガス臭に意識が行く。

 


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UNOを1ゲーム。お嬢がびりっけつだった。

 

1日目、無事に終了。就寝後、盛りだくさんな一日を過ごして情報過多となった坊が夜泣きをしていた。

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