2023年10月16日 (月)

初秋の山梨へ 甲府一泊旅2/2

朝が来た。6時になる。おはよう。ホテル裏の湯村岳が姿を現した。

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みなさん、朝風呂へ。貸切風呂は温度が低めなので、お子たちはそちらへ。夕べお湯に入らなかった坊もここで肩まで入ることができた。飲泉ができるというので、私はお風呂に入る代わりに温泉をすする。特別なクセはないけどほのかに香るミネラル成分。

朝ごはんはホテルの食堂でバイキング。さらっと目を走らせるとなかなかの品揃え。お客さんの数もそう多くはなくて、会場は結構静か。坊が走り回ろうとするのを阻止しながら、銘々好きなものをお皿に載せる。八ヶ岳の牛乳がおいしい。地場産ハムやソーセージもおいしい。よく煮込まれた野菜たっぷりのほうとうもおいしい。普段の朝ごはんの何倍もを食べて満腹。基本、牛乳で育っている坊だけど、ストローじゃないと頑なに牛乳に口をつけようとしないので、なんとかストローを探し出したら一気飲み。スマホでYouTubeを見せながらのご飯は現代っ子そのもの。YouTube見せるとそちらに意識がいって口に運ばれた物が多少は入る仕組み。そうじゃないと何も食べない。

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10時、チェックアウト。外の天気はだいぶ雲が上がって良い雰囲気。一路、昇仙峡へ向かうことにした。

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ホテルからは20分ほどで山に到着。切り立った岩山がそびえ立つ。

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散策する?とお嬢を誘うもすげなく却下され、昇仙峡グリーンラインを車で走って仙娥滝へ。お嬢、滝見に行く?と聞くも興味なし。爽やかな山に来ても自然の中で遊ぶことにまだ全然目覚めていない。母と妹で滝を見に行く。

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私も滝へと流れ落ちる川の音を聞きながら、水晶やワインを扱う店を冷やかしに行く。試飲したぶどうジュースがとってもおいしい。

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お子たちを車から降ろし、ロープウェイへ。通り沿いには古くからやってそうなレトロな土産物屋さんや食事処がいくつか立ち並んでいる。全体に煤けた感じがする。

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昇仙峡ロープウェイ、中に車いす用トイレはあるらしいが、外階段ががっつりあってそもそも入れない。下調べ時に乗り場も階段のみって分かっていたから行くつもりもなかったけど、世にどんなに最新の技術があって解決できることでも、行き届くことは稀よねって思う。少数派は黙って去るのがフツウ。電光掲示板に「パワースポット!!」という字が流れるのを眺めてロープウェイ組と分かれると、母と私で近くにあった水晶の博物館クリスタルサウンドに入る。

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ローズクォーツきれいね。アメジストいい色ね。

おさらい。
クォーツ=石英。二酸化ケイ素(SiO2)の鉱物。六角柱状のきれいな自形結晶をなす。
①結晶質:結晶が単独の個体で存在して肉眼で見える。
・水晶(ロッククリスタル):石英の自形結晶をなしたもので無色透明のもの
・紫水晶(アメジストorアメシスト):鉄イオン。紫外線に曝露すると褪色する。
・黄水晶(シトリン):鉄。紫水晶を加熱すると黄水晶になる。
・紅水晶(ローズクォーツ):チタン
・煙水晶(スモーキークォーツ):アルミニウムイオン
・黒水晶(モリオン):モリオンはスモーキークォーツのドイツ語読みでスモーキークォーツが受けた放射線量が増すにつれて黒くなったもの。
②多結晶質:小さな結晶の集合体。
・玉髄(カルセドニー):石英の非常に細かい結晶が網目状に集まり、緻密に固まった鉱物の変種。透明または半透明で、色は白・灰・淡褐・赤・緑色など、含む不純物により異なる。
・瑪瑙(アゲート):縞状の玉髄の一種で、オパール(蛋白石)、石英、玉髄が、火成岩あるいは堆積岩の空洞中に層状に沈殿してできた、鉱物の変種
・虎目石(タイガーアイ):リーベック閃石(角閃石族に属する鉱物)の繊維状鉱石であるクロシドライト(青石綿)に石英が染み込んで硬化、酸化して茶色くなったしたケイ酸塩鉱物
・鷹目石(ホークスアイ):クロシドライト(青石綿)に石英が染み込んで硬化し、ほとんど酸化せずにクロシドライト本来の灰青色を保持したもの

*オパールは二酸化ケイ素 (SiO2) が、低温で水分を含みゆっくり固まったために原子配列が規則正しくない非晶質のもの

山梨は乙女鉱山で明治〜昭和時代に水晶を採掘、1981年閉山。鉱山跡地は荒れてそうな感じだ。山梨県の水晶鉱山跡について

人気のないクリスタルサウンドで朽ちることのない石を眺め、展示ホールを出ると、特に販売スタッフもいない、段ボールや掃除用品などが雑然と積まれたエリアにいくつもの大きな水晶が値札を付けられている。値札の字はすっかり色褪せている。

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100万円。

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ロープウェイ組はまだ戻ってこないので、郵便局に入ってハガキを1枚書いて投函する。

先にお昼済ませるか、とやってそうな食堂、昇仙館に入る。気持ちの良い天気なので外のテーブルにつく。

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山菜そば800円。あ、おいしい。

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ロープウェイ組もやってきて合流。

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なんとも言えないデザインの噴水。てっぺんに屹立する水晶、ハートのオブジェクト。

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さて、このまま帰ってもいいけど、帰るべきだけど、もう少しどこかに行きたい。山を見たい。ということで、峠越えして韮崎を走り北杜へ。

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道中の景色がブラボー。雲がかかってるところがあって八ヶ岳山頂は見えないものの富士山はどーん。ぶどう畑どーん。山間の田んぼはまだ稲刈り前だ。

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4時、八ヶ岳高原大橋に到着。川俣川渓谷にかかる高さ100メートル、全長490メートルの橋は渡ると高所恐怖症で足がムズムズする。ここで呼吸器のバッテリーを交換。

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最後に小淵沢の道の駅に向かい、そこのインターから高速に乗ることにした。坊がしきりに「山行く?山は?」と言っている。山歩きできるときに寝てたからね・・・。ドライブで見てるだけじゃ山に行った感はないよね。

5時、いざ帰路へ。中央道にところどころ渋滞を知らせるマークがつく。遠回りでも東名にする?と迷ったけど、中央道にした。標高のある小淵沢から長い長い下り道。夕暮時の富士山がほんのり赤い。談合坂SAに寄る。日が暮れた。

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前方の渋滞は通過する頃には解消されていってスムースに進む。五反田あたりでトンネル内で旧車がエンスト。直後だったらしく避けて通ったけど、きっとその後は渋滞してたはず。

8時を回り、ずっと同じ体勢でいて体が固まりきった頃、帰宅。早かった!翌日学校のお嬢に頑張って夕飯食べて寝るんだ、じゃあね、と言って別れた。

帰宅後、うわ、閃輝暗点始まった、いやな予感・・と思って急いでボンカレーを食べ、うわ、閃輝暗点2巡目きた、これはやばいやつ・・と思って急いで寝支度をし布団をかぶっていたら、キターーー、ものすごい悪寒と右目奥からの頭痛(頭痛自体はそう酷くはない)、そして一番嫌な吐き気。胃がゴボッゴボッと言う。吐く力はないけどつばで溺れそう。1、2時間耐えに耐えて寝た。偏頭痛発作、何回やっても慣れない。

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道の駅で買ったマコモダケうまい(食べかけ写真)。

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ルバーブをジャムにしたらうまい。

お土産のぶどう:オリエンタルスター、甲斐路、甲州

甲州は追熟したら甘くなっておいしくなった。

銀タコチャタララ、4名ともCが面倒見てくれた。ありがとう。

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2023年10月13日 (金)

初秋の山梨へ 甲府一泊旅1/2

10/9〜10 湯村温泉郷にある古いビジネスホテル、湯村ホテルにステイ

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お嬢の秋休みを利用して月火で一泊旅に出ることにした。今年私は県外に出るといっても通院と渋谷のライブに行ったくらいで、県内でおとなしくしていたのでこれが2023年唯一のお泊まりでの遠出。貴重だ。

行き先候補は山梨、栃木、長野で、メンバーは6名。和洋室で温泉あって、私でも大丈夫そうなところとなるとめちゃくちゃ選択肢は限られる。条件検索で出てきた湯村ホテル、ちょうどいいかも、と予約した。なぜか子供を含めて検索すると空室なしになるので、布団いらない坊の分も大人として予約した。ホテルのホームページには高橋英樹・真麻親子が微笑む写真があったけど、ごめん、予約した後に言われて気づいた。彼らの広告宣伝費、いくらだろ。このホテルは昨年民事再生適用になりBBH傘下に入ったらしく、このグループのホテルの顔が高橋親子らしい。

出発の朝。空は雨模様。8時半発の予定は9時になった。

9時1分、荷物も積み込み、人間も乗り込み、よし行くぞ!となった瞬間、坊がくしゃみをして鼻水だらー。1分後、母が「あ、パンツ、ビデ洗浄(略)」と叫んで取りかえに家に入る。名誉のために言っておくけど、母はまだ尿漏れや便失禁とは無縁です。9時8分、出発。と思ったら、セブンイレブンに寄りたいという声があがる。9時20分、ようやくホントに出発。

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1時間後、幡ヶ谷あたりを走る。すこぶる順調。

石川パーキングエリアでひと休憩。雨がしとしと降っていてフロントガラスにきれいな水玉を作っている。

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中央道は相模湖のところで反対車線で事故が発生していて長い長い渋滞が続いている。それをわき目に見ながら、談合坂を過ぎ、あまり通りたくはないけど通らざるを得ない笹子トンネルを通過。山間の集落を見ると、ここに今どれくらいの人が住んでいるんだろうと思う。

車は順調に進み、高速を降りて出発から2時間半ほどで甲府市内に入った。最初の目的地設定は宝石が展示してあるクリスタル・ミュージアム。12時ちょい前に到着。

寝ていたお嬢に、車降りていいよーと言うけど、降りない。こういう時の初動の遅さとそこはかとない不機嫌さ、私に通じるところがある。だから面倒くさいなあと思うと同時にその気持ち分かるわーとも思う。ようやく降りるとなったら、今度はポシェットがないと騒ぎ出す。ハンカチくらいしか入ってなくても、外に出る時には必ず身につけていたい、女子の強固なこだわりを発揮。

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私は車で待っていた。お嬢は宝石ミュージアムに入ったら入ったで長居する。お土産を選ぶとなったら長い長い。向かいの中華屋さんが開いていればお昼にちょうど良さそうなのにと眺めていたけど、どうやら定休日。お嬢が私のために館内で展示されている水晶を撮影してくれた。サンキュー。

みんなが戻って来て、さあランチどうする?となり、雨なのもあって、街歩きして探すには厳しいので、思い切って南アルプス市の道の駅に向かうことにした。ナビでは所要17分。アルプス通りという晴れていたら絶景なんだろうと思う通りを雨の中行く。山どこですか。

道の駅に到着。農協の販売所が隣にある。

道の駅、トイレしかない。あれ?お弁当類はないの?農協に移動して中に入るもここも棚にあるのは未加工の野菜中心で、昼食にするには適当でない。

車に戻って逡巡した後、甲府駅方面へ。後ろからお嬢が「サイゼリヤ行く!お腹すいた」とやかましい。サイゼリヤ、君はつい数日前にも2週続けて行ったでしょう。却下。私は20年以上前に行ったっきりだけどな。

駅近くにシャトレーゼテラスがある。テラス?何?と調べると軽食も提供しているカフェらしい。山梨といえばシャトレーゼ。ここにしよう。

食事としてのメニューはカレーとピザとほうとうのみ。カレーとピザを頼む。カレーは塩気の効いた、万人受けするであろうジャパニーズカレー。お嬢はカレーを1杯半、ピザ1切れ、そしてチョコレートケーキへいく。知ってか知らずかの低糖質ケーキ。私は好みではないけど、あえてモンブランをオーダー。ちょい前にチューリッヒの友人と栗の話をしていて、"I actually prefer vermicelles, do you know them?"と言っていて、あ、あちらではパスタにちなんでモンブランをvermicellesって言うんだって知って頭の片隅にあったから。

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モンブラン/vermicelles、いける。

お腹を満たして甲府駅方面に回ってからホテルに向かう。甲府は県庁所在地特有のどこか寂れた感が否めない。4時、チェックイン。フロント近くに牙をつけられたハロウィン仕様の高橋英樹・真麻親子が笑顔でお出迎え。やたら閉まるのが速く、センサーある?って勘ぐりたくなるエレベータドアに何度も挟まれつつ、ようやく抜け出てお部屋到着。お部屋は和室+2ベッドの洋室で部屋入口からベッド脇に車いすでそのまま行けて、ラッキーなつくり。とりあえずベッドにごろん。みんなは温泉へ。じいじが「いいお湯だった」と満足気に帰ってきた。

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夕飯は2手に分かれ、お子含む3名はホテルの食堂へ、私含む3名はお部屋で予め予約を入れていた仕出し弁当をいただく。温かいおつゆの蕎麦が美味しい。でも蕎麦+米で炭水化物まつりで到底食べきれず、だいぶ残してしまったのは無念。

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さて、ホテルには大浴場以外に貸切露天風呂もあって空いていればいつでも入れる。私は行くつもりはなかったけど、ここは頑張るべきところじゃない?ということで、行ってきた。渡り廊下の先の3段の階段はおんぶで。脱衣場で服を脱ぎ、おんぶでいざ入水。寝そべって浮いた。坊が裸になって自分は一切お湯に入らず、手桶で何度も何度も、それはそれは真剣な面持ちでお湯を汲んでかけてくれる。十二分にあったまった。

あとは寝るだけ。おやすみなさい。

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2022年9月23日 (金)

古民家見納めの旅

 8月に母の親戚から手紙と2枚の古い写真が送られてきた。手紙には、近々母の生家が工業団地に取り込まれ、取り壊されることになるとあった。

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母の父と妹。私は初めて母方のおじいちゃんの顔を知った。

 

取り壊されるのが一般的なちょっと古い家だったら、私もそれほど興味は湧かないけど、この家は築100年超えで金釘も使われていなければ、大黒柱も梁も敷地から切り出された欅の丸太でできていて、農村地域のいわゆる豪農を象徴するようなつくりで、これがなくなってしまうとあれば見納めをしたいという気持ちになるもの。こういうのに端から興味のない妹は「は?それってわくわくドキドキすること?子供に見せたい?何を勝手に妄想膨らませてるの?」ってめっちゃせせら笑ってたけど、そこをなんとかお願いして、9/18に車を出してもらった。

 

当日は台風が列島を通過するとあって天気予報は終始雨。朝9時前にどんより空の下、茨城に出発。アクアライン、首都高を通って久々にアサヒビールの金のうんちを見て、常磐道、守谷のサービスエリアで一旦トイレ休憩、つくばジャンクションで圏央道に入り、坂東で高速を降りた。途中少し雨がポツポツきたけど、頭上は明るい。

 

11時過ぎ、目的地に着いた。何年ぶりだろう。東日本大震災のあとに1回(母はもう1回)は来ているけど、その時は敷地にぐるりとロープ張ってあって中には入れず仕舞いだった。今回は鍵を持っているのが母の叔母と知らされていたので、連絡して開けてもらえた。

 

子供のときにお盆で来ていたけど、憶えているのは、縁側に座って足をブラブラさせながら赤茶色の砂地にいくつもある蟻地獄を眺めていたことと、お供え物が並ぶ仏壇の脇でくるくる光って回る提灯くらい。茨城のキツい印象の訛りもか。

 

母の叔母も母もこの家で生まれ、この家で育った。叔母が15の時に生まれた母はよく泣くうるさい赤ん坊だったらしい。

 

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瓦屋根もガラスも崩れていない。


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この縁側に座ってたっけ。

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農作物を乾燥、貯蔵していた納戸

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トイレ。4つある

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泥棒が2階から紐を垂らして袋をおろしていたところ

家はひいおじいちゃんが93まで住んでいたけどその後は空き家になっている。約30年の間に中はすっかりゴミ屋敷と化していた。広い土間にはベッドらしきものが2台並んでいてちょっとホラー。腰くらいの高さがある上がり框の先には、目玉が書き入れられてないままの大きなだるまに金ピカ布袋様。

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4つ並ぶトイレのドア

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立派な梁

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大黒柱


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欄間

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電気がない時代に建てられた家は配線がむき出し

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基礎には柱が乗ってるだけ。
関東大震災も東日本大震災も生き延びた。

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井戸
庭はとにかく広く、母が半世紀以上前に父と植えた木は大きく育っている。

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竹林


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大工さんが住んでいた小屋。戦時中は疎開してきた親族が住んでいた。


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ひいおじいちゃんは1900年生まれ1999年没。
勲五等いただいて嬉しくて自分の名前彫っちゃった石碑。
取り壊しとともに消える運命。後の世に発掘されるのかも。

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大叔母は気遣いしてくれる人で冷えたペットボトルを用意していてくれたり、雨が降り出す中見送ってくれたりした。ひいおじいちゃんにまつわる話も、自転車乗ってって山で寝ては村人に起こされるとか、苔とってきて売ってたとか、庭の梅で梅干しつくったらかびちゃったとか、たくさん聞かせてくれた。


農村から人が消え、静かな静かな町にある古民家は誰の目に留まることもなく、100年の歴史に幕を閉じる。

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2022年4月 4日 (月)

伊豆大島番外編

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2022年4月 3日 (日)

伊豆大島1泊旅2/2

■行程表 DAY2
・10:00 Resort villa mikoチェックアウト
・レンタカー返却(ガソリン満タン返し)
・15:10 伊豆大島(元町港or岡田港) ー 館山 16:05

早朝6時にじじばばは再び温泉へ。ばぁばはプールでひと泳ぎしてから湯に浸かる。お嬢も連れて行くはずが水泳帽を忘れてしまい、同行できず不貞腐れていた。じじばばが戻り、Eたちは元町を探索。
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コテージの庭も広々。潮騒がよく聞こえる。2日目は曇天で伊豆半島は見えなくなっていた。三角錐の利島が見える。
10時チェックアウト。
コテージは設備面でも利便性でもとても良いところだったけど、バリアフリーを謳っていて事実そうだったのに、「車いすは使用禁止」と言われてしまい、スタッフの人にも念を押され、それがおもしとなって満足に楽しめなかった感じ。室内をおんぶ移動。車いすは飾りじゃなくて手段なんですけどね。傷つける、汚す、と思われてるのかもしれないけど、そんなことしないし、すでにコテージの床は傷がたくさんついていて、何をか言わんや、だった。
帰りの船が出るまで、4時間あまり。三原山に行こう。椿の花ガーデンに行こう。
2013年10月にあった台風による土砂災害の跡地は去年2021年6月にメモリアル公園になっていた。ああ、この斜面を濁流が飲んだんだと見ながら標高を上げていく。三原山を登る道路はなかなかのヘアピンカーブ。山頂(標高758m)近くの駐車場に停まる。山の上は気温低め。寒い。パラパラと少しだけ雨が落ちてくる。眺めは抜群、もう少し晴れていればな。
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割れ目火口(1986年11月21日、外輪山北西山腹で起こった三原山の側噴火で誕生した火口列)へ誘う看板が気になり、行ってみる。
三宅島の噴火と記憶がごっちゃになってるけど、うっすらテレビで見ていたと思う。
Eが火山の島でなぜかこれを歌う。
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Eがお釜を見に行かないと!と言うので軽石の上をざくざくおんぶで行く。お釜は黒い火山石が覆う穴になっていて、植物が生えている。
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大島であちこちに咲いていたスミレ。

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伊豆大島といえば椿。島には5000種類、300万本の椿が自生しているらしい。
椿花ガーデン着。
島内を走っていると椿はたくさん目に入るけど、せっかくだから入場料を払ってガーデンを散策した。花も盛りは過ぎてる。大島桜がきれいだ。
椿祭りは終盤も終盤。お祭りの幟が立っていて、誘導員も出ているのでさぞかし賑わっているのだろうと思ってたけど、外に屋台が5台ほどある以外、特にお祭りの要素はない。屋台では椿油やハンドクリームなどを売っている。身の丈に合った規模のお祭りか。
椿花ガーデンのオフィシャルホームページのなんと味のあること。園内もしかり。調度品や展示品、花のパネル写真、もはや統一したデザインはなく、年月を感じさせる混沌ぶり。
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ガーデン内のウサギ小屋。坊は喜ぶ。
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ガーデンのお土産屋さんで焼きたての牛乳せんべいを買う。観光客らしい行為。
椿花ガーデンをあとにしてクサヤをお土産に買おう。
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旅から帰って家でくさやを焼いてみたけど、物凄く臭うと言う割には全然で、拍子抜けした。身の硬い干物。塩分に依らない保存食、興味深い。
あとは岡田港に行って、船が出るまでゆっくりすることにした。
港の前にある食堂がやっていたのでランチ。ウツボの蒲焼や天ぷら、明日葉を食す。私、この頃にはくたびれ過ぎて、腕は限界、嚥下を失敗する前に食べるのをやめにした。お嬢は魚を一切食べないので、食堂の魚メニューを何一つ選べない。買っておいたカッパ巻きをつまんでいた。お腹空いたと滅多に言わないから助かるけど、もっと幼かったときのようにオシャコ食べてくれればいいのにね〜。
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にしても、天ぷらなら明日葉も美味しくなるかなと思ったけど、あにはからんや、やっぱりゴム臭がしっかりする。島で明日葉が生えてるのも見たけど、いらないや・・・。
レンタカー返却。
帰りも船の座席にめっちゃ頑張って座って耐えた。面倒なので呼吸器はつけず。行きよりも波は高いけど、ジェットフォイルはほぼ揺れない。

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館山着。桟橋ではなく岸壁に帰着した。こっちの方が500m歩かないで済むから楽だった。ジェット船が東京へ向けて去るのを見送った。
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2日めも無事に終了、久しぶりすぎる旅にグデングデンになりつつも楽しかったから良しとする。
(Cさま、3猫のお世話ありがとうございました。添い寝して銀をつぶして泣かせたのも書いておこう)

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2022年3月27日 (日)

伊豆大島1泊旅1/2

伊豆大島に行ってみよう。

きっかけは至極単純。2月にEと館山に行った時に渚の駅で、館山から伊豆大島に2/1から3/27の期間限定で東海汽船がジェット船を出していることを知ったから。片道1時間の船旅、これは行くしかないでしょうと計画を立ててみた。

2022年3月25〜26日
■行程表 DAY1
・8:55までに「渚の駅」にてきっぷ購入(大人1人往復5000円、子供1人往復2500円、3歳未満で膝上はなし)
・9:35 館山 ー 10:30 伊豆大島(元町港or岡田港)
・10:30 JSオートレンタカー(36h、チャイルドシート1台、23750円)
・15:30 Resort villa mikoにチェックイン(1人11000円)
・17:30 寿し光お寿司受け取り

6時起床、7時半にE一家とともに自宅を出発。メンバーは総勢7人。天気はすこぶる良し。朝の館山道はガラ空きなのかなと思いきやそこそこ車は走っている。車窓から見える山桜がきれい。田んぼにはもう水が張られている。車内ではご機嫌麗しいお子たちがキャッキャキャッキャとはしゃいでいる。坊は車に乗るとばぁばにくすぐってもらいたくて、「ばぁば、こちょこちょして」と一撃でばぁばの心を鷲掴みにするかわいい声でおねだりしている。お嬢はナゾナゾを出してくる。「立派なのにいつも踏まれてるのはなあに?」「靴は靴でも真っ暗な靴はなあに?」「食べられないみかんはなあに?」

1時間ほどで渚の駅に到着。前もって電話予約しておいた乗船券を購入するべく、まずはばぁばがチケット売り場へ向かう。全員分の記名をするのに時間がかかるためE旦那が駆り出される。「石垣で前にやったじゃんけんやろ(グーチョキパー+グーチョキパーに勝つA+Aに勝つけどグーチョキパーに負けるB)」ってことでお嬢と私はじゃんけん大会して私は3連敗。

海況と天気により当日にならないと船が出るのが渚の駅から直結した桟橋からなのか、そこから車で数分離れた岸壁からなのか分からなかったけど、この日は桟橋から出ることとなった。荷物を車から降ろして待合室へ向かう。車はジェット船利用者が停めて良い駐車場へ。待合室はなかなかの人混みだ。トイレを済ませる。
ほどなくして乗船案内があり、桟橋を歩く。歩く。歩く。その距離およそ500m。遠目で見ていた時はそんな立派な桟橋に見えなかったけど実際には幅もあって立派な道路。重い荷物を持ってる上にちょろちょろ前後に動く2歳児を先へ先へと促すから結構時間がかかった。

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東京からやってきたジェット船「結」の青い船体が見えてくる。私はEに背負われて船内へ。船内では自分の車いすに座る気満々でいたら、車いすはさっさと遠くへ片され、私は座席へ座ることになった。旅に「こんなはずではなかった」は付き物だけど、これはかなりの痛手。少し前までなら車いす以外でも良かったし、その方が良かったこともあったけど、体幹無くしてグラグラボディとなった今では何分持つのかと青ざめてしまう。直角の背もたれ、無理。唯一救いだったのは床からの座面の高さが許容範囲(41.5cm±1.5cm)くらいであったこと。ぎりぎり踏ん張れる。呼吸器をつけて、E子が数分おきに私の体を支えたり持ち上げたりしてなんとかやり過ごす。坊はばぁばの膝の上。ママを奪ってすまぬ〜、が、ばぁばが「おせんべ焼けたかな」やら「ずいずいずっころばし」やら昭和の手遊びを披露したり、自動販売機でお買い物ごっこをしたりして坊は大喜び。助かった。

船旅はまったく揺れることもなく、とてもスムース。鯨やイルカが通る海域に入ると注意があるが、気配はない。

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大島は岡田港に到着。下船もおんぶ。レンタカー屋さんで代表者が手続きをして、その間に港ターミナルでトイレタイム。

 


借りた車はグレーの日産キャラバン。車高があるので乗れるかどうか賭けだったけど、セーフ、座席を倒して着席。ひとつ懸念してたことが解消されて一安心。

 


さて、どこ行こうか?まずはランチを仕入れながら島を回ろう。

 


岡田港→元町港、スーパーが3つほどあったけど、素通りしてしまう。ぱっと見でランチが手に入りそうなお店が見当たらない。そのままあれよあれよと元町を過ぎ、もはや店はない。戻る?進む?進んじゃえ。Eは「お腹すいた」を連発。

 


地層大切断面が見える。過去1万5千年分の火山堆積物が層をなす高さ約30m、長さ約600Mの巨大なバウムクーヘン。止まって見たいけど止まれない。
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波浮港の手前で小さなお店にお弁当の文字がはためいている。ここだ!停めよう!窓を開けるとウグイスの声が入り込んできた。

Eとばぁばがお店を偵察、お刺身とお寿司一パックを買ってきた。お弁当はあったけど全て予約済みで買えなかったとか。離島あるあるだな。

 


波浮港着。ここにもお店はあるはずだけど・・静まり返ったストリートにこれまたぱっと見で入れそうなところはない。レトロな通りはそれはそれは味がある。通りは一瞬で終わってしまう。

 


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あとで調べると、かつて波浮港が栄えていた時代、ここには遊郭があったらしい。なるほど、建物もそういう造りなのだね。『伊豆の踊子』の芸者さんもここから伊豆に出稼ぎに行くのだね。野口雨情の波浮の港』の歌詞もここを謳ったものなのだね。

 


磯の鵜の鳥ゃ日暮れにゃ帰る
波浮の港にゃ夕焼け小焼け

野口雨情は実際には大島に来たこともなく、波浮港に夕陽は沈まないというおまけ知識もついた。

 


さて、波浮を過ぎて、島の東部を走ると人家も何もない、標高もそれなりにあるワイルドなとこを進む。島の真ん中の三原山などがどーんと目に入る。筆島を過ぎる。

 


裏砂漠への入り口があるので行ってみる。ええい、もうここでランチだ。駐車場で持参していたビニールシートを広げ、にわかピクニックを仕立てる。まさかここでこんな形でランチするとは思っていなかったけど、他のグループも車の脇でランチしていたからある種の必然かも。

 


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持ってきていた念のためのランチパックをメインに、先ほど仕入れたお刺身とお寿司を駐車場に広げる。お刺身はメダイとクロシビカマス。美味しそう、うん、美味しい。メダイはムチムチ、クロシビカマスは骨切りしてあってハモみたい。

 


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私とじぃじを残してみんなは裏砂漠へ歩いていく。なかなか帰ってこないなあと寒風に吹かれて待っていたら、どうやら残雪があって、お子たちがフィーバーしたらしい。遍く地を覆う軽石と棒っきれと雪。遊ぶ材料として完璧な取り揃えだ。お嬢は雪を抱えて戻ろうとしたらしいけど、冷たすぎて途中でうっちゃったので、私の目の前までは来なかった。残念。
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裏砂漠でひとしきり過ごした後、再び島一周道路へ。ドライブの起点となった岡田港へ戻り、ひとまず一周おしまい。ゆっくり止まらずに走れば一周1時間ってとこだろうか。

先刻見かけたスーパーへ今度こそ入る。ローカルスーパーを覗くのは旅先での必須事項。離島の生鮮品の品揃えや値段が気になる。

坊がスーパーのドア付近の自販機にあるジュースを見て「果汁グミがある」(ファンタのこと?)と言ってEに教える。わかったよーとEが答えてるのに坊はそんな簡単な返事じゃ自分が教えてることが伝わったかどうか納得いかず、ご乱心。Eの髪を引っ張り怒る。親子喧嘩。

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やっと入店。

げんろく。
ここは水槽があって、魚介類が良さげ。お惣菜はそれほど残っていない。特に目を引くものはないけど、ランチパックがやたら充実している。うちの近所にはないものがたくさん。日持ちするものが置かれてるんだろうなあ。野菜はもちろん内地より高くて新鮮さも控えめ。

 


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大島ストア。
ポップな店構え。私は坊と車で待機。坊「ママ、アイラビュー」を連発。ここでももうお惣菜はほとんどなく、結局朝ごはん用にランチパックを購入。

 


伊豆大島は島民の数が7200人ほど。石垣は周辺離島合わせておよそ50000人。石垣にいる時はあまり思わなかったけど、五万ともなるとそれなりに経済規模があって、スーパーももっと充実しているし、お店の数もはるかに多いんだな。伊豆大島は与那国に似てる感じがしたけど、与那国にはないパチンコ屋さんはしっかりあったから、娯楽施設は伊豆大島が充実してる・・のか?

今宵の宿にチェックイン。今回は貸切のコテージを予約。坊が泣き叫んでも気兼ねなし。

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コテージはめちゃくちゃ広々。眺め抜群。伊豆半島が見える。お嬢が「ここに1ヶ月いたい!」とおっしゃって、ママの給料計算を開示して「だから無理ね」と言われていた。

私はベッドへごろん。じじばばは近くの町の温泉へ。お子たちはかくれんぼの後、海を望むジェットバスでお風呂タイム。坊がタタタタっと走ってきて「お風呂入った」と教えてくれた。

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お夕飯は予約しておいたお寿司のテイクアウトと、スーパーで仕入れたもの。お寿司は島魚の握り8貫2400円。予約時に値段聞かなかったけどなかなかのお値段。名物のべっこう寿司、唐辛子がめちゃ効いている。

 



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とこぶしを酒蒸しに。

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大島といえば、明日葉。スーパーで明日葉と卵炒めを買ったので、まずはお嬢を人柱にする。口に入れてちょっと噛んだ瞬間「おえー」っと盛大に叫んで皿に吐き出した。うん、予想通り。

ミツバやセリが苦手な私も明日葉は無理だろうと思ってるけど、味は知らないとと口にする。食べられる。けど、慣れてくると何とも言えないゴム臭というかガス臭に意識が行く。

 


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UNOを1ゲーム。お嬢がびりっけつだった。

 

1日目、無事に終了。就寝後、盛りだくさんな一日を過ごして情報過多となった坊が夜泣きをしていた。

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2018年10月17日 (水)

9/19〜10/12、チーバくんちへ

9/19〜10/12、5月に次いで再び千葉県民になってきた。まだ気温は暑かったけど、曼珠沙華が畔に咲いていて、秋らしい風景を見てこれた。金木犀をかぎたかったけど、台風にやられて香りが飛んじゃっていて残念賞。

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3週間ちょっといたけれど、房総半島から出ることなく、姪っ子さんにみっちり遊んでもらってのんびり過ごしてきた。

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メインの目的は彼女のお誕生日を祝うこと。

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4歳、おめでとう。ケーキを前にひとことどうぞと促したら、嬉しくてドキドキする、感動して涙が出ると言っていた。プレゼントを開けてのひとことは、自分が大好き、みんなのことも大好き、だった。自己愛、博愛ともによく育っているようで。

滞在中、山女には2回会って、1回目の三連休では、一緒にお買い物、そして地魚がおいしいお寿司屋さんでご飯。2回目の三連休では、鴨川シーワールドで現地集合して、一緒にシャチやアシカのショーを見て、ペンギンちゃんのポシェットとセイウチさんのぬいぐるみを思い出のお土産にそれぞれ持ち帰ってきた。シャチやイルカのショーは先進国ではもう過去のものとなりつつあって、そのうち日本でも見られなくなるんだろう。実際、シャチがほんとは美しい着水で余分な水しぶきなんてあげる必要ないところを、無理矢理腹から落ちて派手な水しぶきをあげることを、餌と引き換えにやらされているのを見てると、正直、奴隷だよねという感想が漏れてしまう。トレーナーのお姉さんたちのシャチとの息の合ったパフォーマンスは、そりゃあ、空を飛んでるようですごいし、シャチに乗って水面を走るなんて、一度はやってみたい夢だけど。

水族館のお土産コーナーに並ぶ商品は、誰をターゲットにしているんだろう。子供向けにしてるのか、チープなデザインのものが目につくけど、子供見てると全然興味持たれていない。

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ごっちゃりカクレクマノミ。全部オスでしょか。海ではありえない光景に脳がついていかない。

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ニシキテグリが簡単に見える。

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リーフのない海は潮騒がちょっと怖く感じられる。

千葉市美術館にも行ってきた。

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(上記2点画像は千葉市美術館HPより)

私の知らない時代に生まれた、つくり手たちのヒリヒリするような主義主張を浴びてきた。

角度によって色が変わって見える球やハイヒールがシンプルに面白かった。

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鋸南町の保田にもPちゃんたちと行ってきた。ここでも地魚を食べる。

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保田小学校の校舎を利用した道の駅。

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今回は、千葉に行く前に母が風邪を引き、それを私がもらい、さらに二階のリサーチャーたちにも移り、ちょっとした局地的なパンデミックが起きていて、私はまだ痰が残り完全に治りきらないまま飛行機に乗らざるを得ず、なかなかにきつかった。羽田から居候先に行く車内でも窒息しそうだったし、もう治ったからいいだろうと、韓国料理屋さんでスンドゥブ食べたら痰が再び出現して、帰りの車内で文字通り死にかけた。

人として成り立つ最低限の筋肉が欲しい。

島の家に帰ってきて、のびのび。とはいえ、離れていた間に体が変形したから、それまで使っていたものが使いにくくなっていて転ぶ、落ちる、倒れる。ただひたすら、面倒くさい。

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アップルパイおいしかった。

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2018年6月27日 (水)

台北-女三世代旅PartⅢ-④

台北で目覚める3回目の朝。天気予報だと午後に雨の時間帯もあるので、まずは午前中少し遠出をして、食器を見に行き、午後はまた市内中心部でうろついて、ひたすら台湾名物を食べることにした。

前夜に下唇に出血を見たオニコの傷はというと、まるで何事もなかったかのごとく、ツルッツルのきれいな粘膜になっている。一晩ですっかり癒えていた。最近ちょっとした切り傷や蚊に刺された痕がいつまでも残るようになった私からすると、この再生能力の高さは羨ましい。

ホテルでタクシーに乗る。運転手のおっちゃんに○○に行きたいとE子が告げると、今は食器見に行くならそっちじゃなくてもいい、こっちにしろと言う。ホテルのスタッフはそんなことないと言いたげだけど、おっちゃんの押しに負けて、言う通りにした。

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走ること10分やそこらで、おっちゃんが、ほらこの辺にそういう店があるだろ?あの辺りに車を停めるからなと言って降ろされた。確かに高架下には店が並んでいて、確かに厨房機器やなんかが見えるが、食器は?え?もしかしてほんのわずかにある、プラスチックのチープな皿とかカップを意味してる?と思った時にはおっちゃんはもう去っていた。業務用厨房機器、つまり冷凍庫やテーブルやでかい鍋やなんかを見に来たんじゃないのになあ。遠出して川の向こうに行くのを拒否された模様。

ま、仕方ないねと、ぷらぷら歩く。界隈の雑多でお世辞にもキレイとは言えない店の並びに、突然、豆漿と書かれた改装したばかりと思われるオシャレなお店が通りの角にあった。爽やかなお兄さんがカウンターにいたので、豆漿を試飲させてもらう。豆豉も味見する。お土産に持ち帰る。

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地図を見てどこに向かうか定める。

少し距離はあるけど、雑貨屋さんがありそうな界隈に向かうことにする。

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パパホエールという小洒落たホテルを通過する。ここ、西門町。世はサッカーワールドカップが始まったところ。

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ポツポツ雨が降る。

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ビル壁に取り付けられたエアコン室外機の数々。落っこちてきそう。

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魯肉飯のお店発見。ごはんにひき肉が乗った丼。塩辛いイメージで口に運んだら、予想外に優しい味で、あとを引く。

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麺もスパイシーだけど塩辛くないから食べやすい。

台北の歩道は、ビルが並ぶところでは軒先を深くして屋根をつくり、足元は1店舗ずつ床の高さを違えていても必ず隣同士スロープをつくっていて、陽に当たらずに、もしくは雨に濡れずに進むことができる。スロープは滑らか。これはバイクが多いからなんだろうけど、台北全般にバリアフリー感が強いのは、陳水扁さんの奥さんが車いすを使うからかなと思う。設計の段階の思想みたいなものを感じる。

歩いているうちにハハの脳内から雑貨屋さんに向かうことが消えて、胡椒餅を買いに行くことに置き換わっていた。いきなり違う方角に向かい始め、いきなり胡椒餅に話が飛んで、E子がムカーっと来てプチっと切れた。どうして決めたことをひっくり返すの?と。ハハは悪気はないのだけど、去年台北で自分が行ったお店に一種の守備範囲内の気持ちがあるから、そこに行きたいとなったら、行かないと落ち着かない。オニコは、ねえ!喧嘩してるの?お話してるの?ばあばを怒らないでと言う。喧嘩じゃないよ、お話だよと言って、兎にも角にも胡椒餅屋に向かうことにした。


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ハハが去年来た胡椒餅屋が見えて、「テリトリー内にいる」という安心感から俄然元気になる。ふたつ買う間、オニコはトイレへ。このトイレはだめ、あのセブンイレブンはトイレはない、さあどうしようとなって、ハハが三越がこの先にあるからそこに行くといいよと言った。無事トイレ終了。ハハ、これを手柄話として帰宅後リピート中。


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いったんホテルに撤収。胡椒餅は、スパイシーなハンバーグが小麦粉の生地に包まれてる。食べ進めるとスパイシーさが効いてくる。

お昼寝タイム。

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4時頃、再度お出かけ。行き先はまたもや龍山寺近辺。剥皮寮でまた休憩。一回行ったとこをまた行くのもオツなもの。目が慣れると最初とは違うものが見えて来る。

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夜市を冷やかして歩く。

路上に広げたシートの上に、どう頑張って想像力を膨らませてみても一文の値打ちもない、ガラクタらしいガラクタがたくさん並んでいる。相当酔っ払ってるか、罰ゲームか、はたまた売り手のおっちゃん達とのやり取りを楽しむか、劇で蚤の市を再現するか、それ以外にこのガラクタを買う機会はなさそう。これだけのものを毎回広げて仕舞うだけでも相当な労力だよねえ、実は何か別のものを売ってるのかねえと言いつつ、横目で流して行く。この通りには、かなり年齢がいっている女性が、それらしき服を着て暗がりに立っている。多分、春を売っているんだろう。屋台の中で断トツの人気を誇るのはカットされたスイカだ。みんなむしゃぶりついている。

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石垣でも夜市を真似して桟橋マーケットなるものを港で何度か開催しているけど、あんまり中身が伴っていない。オシャレ感を出そうとしてるのが見えるものの、アジアの屋台を謳うとなると、なんか違う。参加屋台数も少なく、値段は高めで、さっと見て終わってしまう。自然発生的な市のにおい、雑多な雰囲気、そういうのがイベントだと出ないんだろう。道交法で公道を遣うことを一律に禁止してる限り、取って付けたような夜市になるのはしょうがない。

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金城武とぶつからないかなあ。

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肉まん屋さんがあったので、高菜饅と海老餃子を注文する。この高菜饅がめちゃめちゃおいしかった。なんといっても塩辛くない。高菜シャキシャキ。オニコに、今日は何回ごはん食べるの?とあきれられる。

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夕方の日を浴びる龍山寺を、今度は正門から見る。富貴吉祥の文様を眺めご利益に預かるよう、おねだり。電光掲示板が、ちょい興ざめだけど。

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華西街夜市のアーケードに入る。

マッサージ屋さんがたくさん軒を連ねている。美容系の店内の床では、何人もの女の人が車座になってネイルをやっている。蛇を食べられる店もある。

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粥店があって、なかなかの賑わいを見せていたので、ここでお夕飯を取ることにした。路面に並べられた簡易テーブルに、適当に頼んだお惣菜とお粥を置く。周りではご飯やお粥に揚げた魚を乗せて食べてる人が多い。お店のお兄ちゃんが簡単な日本語を話すので、聞けばAさんという彼女が東京にいるらしい。彼女もここのお惣菜食べたことあるのかな。賑わってるだけあって、なんてことないお惣菜だけど、どれも美味しかった。

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ジュース屋さんでミックスジュースを飲む。搾りたての新鮮なジュース、うまい。日本だとフレッシュな果物があまりにも高級すぎて、こういうジュースもなかなかない。

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艋舺公園で何するまでもなく集う地元民に混ざって、日暮れどきのひとときを過ごす。そのうち、噴水ショーが始まる。おっちゃんに、日本人か?と聞かれ、日本人だと答える。何かわわ〜っと言われるけど、すまぬ、中国語も閩南語も分からない。E子が、なんで言葉が通じないのにああやってずっと話し続けるのかね、意味ないでしょ、理解出来ないと言う。非言語コミュニケーションってもんがあるでしょ、黙り込むよりよっぽどいいよ、返答なくても話し続けるのは人間性あるよと思う。

お菓子屋さんを覗いて月餅や大福を買う。店のおじちゃんもおばちゃんも、雰囲気が懐かしい感じ。応対が柔らかい。

ホテルに帰る道すがら、本屋さんがあったからのぞいていく。どうやら教科書や参考書、ドリルの類が置いてあるっぽい。E子は、じゃあ先にホテルのケーキ屋さん見に行ってるね〜、ごゆっくり〜と別れる。ハハ、こうなるともう途端に焦りの境地に陥る。私は本をちょっと見てみようと思ったのに、ハハは即出てしまう。行き当たりばったりの、目的が見えないことに時間を取ることへの怒りがすごい。spontaneousなことが受け入れられない。初めて入る店で、私も何がどうとは言えないのに、目的を言え!!っと路上で叱られる。もういいや、と、ホテルに行こうと言うと、今度は猛然と店に戻る。オニコがこれを見て、あ!車にひかれる!と思ったらしい。確かに危なかった。。何はともあれ、数冊、面白そうな本を買って来た。無駄に命がけ・・。

オニコは心配でホテルの部屋には戻らず、外で待っていた。

夜食にケーキを食し、1日が無事に済んだことをお祝い。

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4晩お世話になった変圧器。これのおかけで呼吸ができました。ありがとう。

最終日は帰る移動のみ。

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ホテルから桃園の空港へは、予め予約しておいた送迎車で向かう。空港でチェックインを済ませ、Wi-Fi端末を返却し、出国手続き。

オニコ、荷物を乗せるカートに乗りたくなって、乗る!乗る!と言い張る。乗る!ダメです!乗りたい!絶対にダメ!乗りたい!これは人は乗っちゃいけないやつなの!乗るーー!乗れません、ルールです!

私とハハは係りの人に連れて行かれて、待合室までひたすら移動。途中、お土産見るチャンスもなかった。E子はきっと免税店で何か買ってくるだろうと思いきや、オニコが全く店に寄られせてくれず、こちらも全くお土産見るチャンスなく。待合室から近いとこで肉まん買って軽食にした。

待合室で再びオニコと会って搭乗を待っている時に、カートの件を持ち出して来て、あの時はどうしても乗りたかったんだけど、ママにダメって言われたの。あれは人は乗っちゃいけなかったんだね、と語って来た。ちゃんと自分の中で折り合いをつけたらしく、話をまとめていた。よろしい。

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チャイナエアラインは帰りもほぼ台湾人客で占められていた。石垣に着くと、ターミナル出たとこでクラブメッドの出迎えがある。なるほど、みんな家族連れでここに行くのね。40分弱のフライト時間で帰島。

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石垣、暑い!!と空港ターミナルを出て叫んだ。
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飛行機代大人2人分(預け荷物は1人頭30kgまで):72,100円
空港ホテル間送迎(チャイルドシート1台追加)片道:NTD 1,750(6,614円)
Wi-Fi端末(無制限4GポケットWi-Fiレンタル5日間 KKDay):NTD397
ホテル(台北ガーデン ホテル4泊トリプルルーム):NTD19,137.75 (70,151 円)
レストラン5人+幼児:¥23,900円
海外旅行保険4人分(t@bihoたびほ):7,410円

1台湾ドルは約4円と概算して見てました。

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帰ってから見た映画
『ヤンヤン 夏の想い出』
『台北ストーリー』
『海角七号 君想う、国境の南』

そのうち見ようと思う映画
『セデック・バレ』
『悲情城市』
『KANO』

石垣で見たことあるドキュメンタリー
『はるかなるオンライ山〜八重山・沖縄パイン渡来記』
『海の彼方』

石垣で聞いたことある台湾原住民のレゲエシンガー
MATZKA
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李登輝元台湾総統が沖縄の慰霊の日に本島に来ていた。95歳。台湾の未来をどう見ているのか聞いてみたい。


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2018年6月26日 (火)

台北-女三世代旅PartⅢ-③

台北で目覚める2回目の朝。オニコはいつもすこぶる目覚めが良くて、むくっと身を起こすとぽーっとする時間も取らずにニコッと笑ってオハヨー!と言う。夜もよく寝るし、基本ぐずることがないから旅仲間として気軽でいい。

この日は、台北在住の叔母夫婦に会うことになった。上引水産にて待ち合わせ。前夜に街角で拾ったタクシーの運転手さんが沖縄に何度も遊びに来てる人で、色々話してくれる。オニコのお話にも翻訳アプリを通じて辛抱強く付き合ってくれる。ミンサー織りのストラップもつけている。気安い。上引水産には、この運転手さんに連れて行ってもらうように時間を言っておいたので、スムースに行けた。

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叔母、叔父と路上の市場を練り歩く。野菜、果物、魚、肉、端午の節句ともあって粽もたくさん。果物は石垣で見かけるものと被っているのが多いけど、種類も数ももっともっと多い。

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台所あればなあ、滞在日数も1週間あればなあ、色々買って味見できるけど、その辺は諦める。ほんの少しだけの気持ちで、粽ふたつと台東のココナツとタイのドリアンを買う。

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ココナツは、丸ごとの実をその場で穴開けて、ペットボトルに入れてくれる。この日はいったんホテルに帰るつもりが結局帰らずに、このペットボトルを冷やさずに持ち運んでいたけど、飲みきった後でもお腹壊さないで済んだ。ココナツジュースって薄い甘みのものが多いけど、これはしっかり甘みがあっておいしかった。

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無人島にココナツがあって、ジュースを取れたらめちゃくちゃ嬉しいよなあというロマンを飲む。

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粽はベジタリアン率10%の台湾とあって、屋台にベジタリアン向けと書いてあるのもある。買ったのはお肉入りと具なし。おじいが錆びの浮いた自転車で引っ張って来ている、飾り気のない、素朴な粽屋だ。

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上引水産は、おしゃれスポットだ。水槽に魚やカニ、エビが入れられていて、立ち食いや炭火焼き、寿司などを提供している。オープンエアのレストランに入って、海鮮焼きをランチにする。ここ、ミストが頭上から降ってくるがこれが湿度を上げてくれて、とにかく蒸し暑い。蒸し暑さには慣れてはいるけど、さらに熱々のものを食べるとなると、汗が胸を滴る。冷えた炭酸水が体に沁みる。

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叔母夫婦は在台歴16年。来た当初は台北のタクシーは運転手さんが車内で生活してるのも多かったけど、だいぶそういう人は姿を消して車も臭わなくなり、道路もどんどん整備され、全般にきれいになったらしい。


ランチ後は叔父はいったん帰宅。叔母とお茶屋さんに向かった。オニコはみんながお茶を試飲している間、クーラーの効いた店内でお昼寝。

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茶菓子をかじりながら冷茶に始まり、梨山の春茶に、阿里山のお茶に、鉄観音に、etc。お店のテレビで大阪の地震を知る。M6.1、最大震度6弱。

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叔母ともいったん別れ、夕方まで近辺を散策する。お茶を飲みすぎてるからこれだとすぐトイレに行きたくなるなあと思って、行きたくなる前にセブンイレブンに入っておく。

フットマッサージ屋さんがあったので入ることにする。人生初のマッサージ体験、私は20×2才、オニコ3才。

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大人は30分コース、オニコはみんな終わった頃に体験版で3分コース。大人がマッサージを受けている間、オニコは静かにするように言われてたから、私と他2人の間をそーっとうろうろして、囁き声で他2人のやってること(私は最初の足湯はやらなかったので)を私に伝えに来て、そのあとは母親のとこでおとなしくしていた。

ストリートを適当に流して、乾燥白キクラゲやらカラスミやらをお土産に買う。

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台北で働くドラえもん氏とくまモン氏。

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雨がポツポツ降り出したので、少し早いけど、タクシーをつかまえて予約してあるレストランに行く。台湾初心者だから、小籠包をちゃんと食べておこう。叔母夫婦も到着。

點水樓、南京店。

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オーソドックスな小籠包と蟹味噌小籠包を注文。

點水樓は小籠包の食べ放題をやっている店舗もあるので、大食漢ならそれもよし。現実には3、4個も食べれば大満足。

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デザートは焼いてある愛玉子。

鱈腹食べて、解散、夜遊びはしないでまっすぐホテルへ戻った。


子供は後先考えないで突っ走る。

ホテルの部屋にある灯りという灯りを消して行くオニコ。

暗いよー、つけてよー、と言っていたら、E子が窓辺に座って夜景綺麗だよと眺め始めた。それを聞きつけて、猛然と窓に向かうオニコ、はい、こけました。

窓辺に寄せてあったベッドの端っこから滑って、したたかに窓の桟に顔を打ち付けた。ギャーーと火がついたように泣き叫ぶ。怪我をチェックするE子。下唇から出血している。歯の跡がくっきり。ひとまず歯は折れてはいなかった。唇は腫れるかもねと、やっちゃったことは仕方ないと宥めて寝かせた。寝かせたあと、E子はひとり夜の街へ。カルフールでじっくりお買い物を楽しんできた。


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2018年6月25日 (月)

台北-女三世代旅PartⅢ-②

朝が来た。
変圧器の働きのおかげで呼吸器は問題なく稼動して、眠れた。ひと安心。

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前夜の残り物を朝ごはんにし、さてどこに行こうかと地図を広げる。ホテルから近いところに古刹である龍山寺があるので、そこを目指すことにして出発。

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歩き始めてすぐに汗だくに。ぷらぷら行くと剝皮寮と書いてある何やら風情のある建物に行き当たったので、入って早速休憩。3歳児、ここで遊ぶ。多目的トイレも完備してたので使ってみる。剝皮寮は、その昔、船で運んできた材木を下ろし、その皮を剥いでいたことに由来する名前で、Game of Thronesを見たばかりの私が一瞬思い浮かべたおどろおどろしいラムジー・ボルトンのとは違った。建物は清の時代にあったものを復元してあって、映画のロケに使われたりイベントに使われたりしている。

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壁に描いてある絵がかわいい。

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3歳児、剝皮寮でトイレしたいと言っていたけど、彼女のお眼鏡にかなうトイレがなくて、堪えた。

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龍山寺に到着。暑い。龍山寺にもちゃんとトイレはあったけど、ここでもやりたくないと言うのでそのまま持ち越し。台湾旅はこの後もトイレ行きたい→このトイレはいや→我慢、のループ。使えるトイレに当たるまで本人はずっと我慢、母親はずっと抱っこして探しに行く、なんてことがよくあった。お疲れさん。ちなみに、いやと言ってたトイレは別に汚いからという訳ではなく、まだおむつから卒業したルーキーとして、いろんなトイレに慣れてない分、少しでも完璧でないとダメという理由で却下されちゃうのだ。おばちゃんになって、トイレが近くなるとそうも言ってられなくなるのよ、ふふ。

台北のトイレ事情は車いす使いにも十分優しかったです。

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龍山寺はたまたま西側から入ったのだけど、ここがスロープあって車いす用入り口だった。正面はあとから見物。

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お供え物がたくさん置いてある台の脇にしばしいて、拝む人たち、占いをやる人たちを眺める。

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3歳児はお線香持っておじぎ。

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参拝を済ませたあとは、行列を作っていたおかゆ屋さんでお昼を仕入れてみる。周記肉粥店。お鍋持参で来ている人もいて、日常に溶け込んでいそうなお店だ。店内で食べる人と、持ち帰りの人とに列は分かれ、とりあえず持ち帰り客として代表で妹が並ぶ。お店のお兄さんに何か聞かれ、よく分からないまま適当に頼んだというおかゆを持って一旦ホテルへ戻った。揚げたお肉が入ったおかゆ、汗かいた後でおいしかったのは言うまでもない。

午後は、ハハがマッサージに行く間、他は休憩。3歳児殿にはお昼寝をしていただく。

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夕方、布地など手芸用品を売っている永楽市場に向かう。建物全部が布地屋さんなのだが、この日はあいにくのお休み。端午の節句だから休みが多いとは聞いていたけど、それでもかろうじて数店開いているところがあったので、そこを見て回る。そのうち3歳児が建物の中にいるのを嫌がり始めたので、撤退した。

物価という面では台湾は日本と変わらないものが多くて、生地も問屋と言っても格安にっこりっていう感じではないかな。

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外に出てうろちょろ。

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おいしそうな豆花・かき氷屋さんがあって、一度スルーしかけたけど入っておこうかとなって入店。壁には日本のテレビに出たとか日本のイベントに出店したとか写真が貼ってある。豆花は豆腐があったかくて、豆とシロップとのバランスがよくて、タロ芋団子がもちもちで、要はうまい。びっくり。かき氷はマンゴーたっぷり、ふわふわ牛乳氷。このお店、帰りに通った時には大行列で、とてもじゃないけど私が入る余地なんてなくなっていた。

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寧夏夜市が近くにあるので、攻めてみる。なんせすごい人混み。この夜市はストリート一本だけなので、まあなんとかなるだろうと、狭い通路に突っ込んでみた。ちょっとずつ人垣の中を進む。エリンギだけを焼く屋台、ソーセージが並ぶ屋台、ヌードルの屋台、いろいろある。人気店になると行列になっていて、進むのも一苦労だ。

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買いやすそうなところで、臭豆腐を買い、餃子店で水餃子を買って、そこの椅子とテーブルを使ってお夕飯にした。この夜市、小学校に面していて、日中は全然違う通りになるんだろう。

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暑くて冷たいものが飲みたくて、屋台でオレンジジュースとスイカジュースを購入。搾りたてのジュースで一日を終えた。

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