1999-2025/9/14
21のときにオーダーメイドでつくった手動車いすを手放した。
廃棄物処理センターに持ち込んで手放す前に、最後ちゃんと見て、記念撮影しようと心づもりをしていたのだけど、朝、住宅街を飛び込みで回っているよく分からない廃品回収業者に、勢いで渡してしまったらしい。清々したと喜ぶ母の声に、なんだろうと思っていたらそういうこと。せめて一声かけてほしかったけど、後の祭り。え?って絶句する私に、あんなのただのゴミでしょ、写真なんて撮ってどうするの、無駄無駄、バカかとばっさり切って捨てられた。いつものように怒鳴られた。
一応ね、記録というものをしたいのだよ。他人には無駄かもしれないけれど、これはあくまでも私のもので私のこと。自他の境界が曖昧で、他人がどう思うかに関しては全くと言っていいほど理解ができない母なので、説明しても一切伝わらなかった。
一般的な既製品の車いすではなく、成人後初めてつくったフルオーダーメイドのもの。肘掛けなし、ヘッドレストなし、究極にシンプルなつくり。軽い。機動力抜群。まだ体幹はあったから、2回落車した以外はこれで無事だった。大きな声では言えないけれどエスカレーターにも乗ってたし、軽いから車いすごと運ばれるのもへっちゃらだった。
ちゃんとお別れしたかったな。26年ありがとう。
嗚呼、写真。















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